
一向に良くならないハイウェイキングカスタム計画。
ビューティー、それだけだ。
の異名を持たせているハイウェイキング。一番手を入れているけれど一向に良くならない乗り味をよくするため自分の中の禁忌に手を出すことを考えている。
最強の三拍子
ハーレーはその昔キャブが奏でる三拍子の低回転サウンドが特徴的で多くのハーレー乗りの憧れだった時期がある。
今は電子制御されたかなり整った普通のサウンドになってしまい、音に関して言えば格段に昔よりも悪くなっている。ところでこのハイウェイキングがもつ最強の三拍子は実は音ではない。
このハイウェイキングは
①走らない
②止まらない
③曲がらない
という三拍子を持ち
追加するならば
④近距離はてきぱき走らないので乗っていて楽しくなく
⑤中長距離は長距離を走る快適性能が低すぎるので不快で疲れるだけ
という特徴を持つ。
このバイクが一番輝ける走りの瞬間は動いてないガレージの中だけという残念道免許皆伝のようなバイクになっている。実際一時期は低走行の中古車も多く、自分がオーナーなだけに多くの人がどうしてこんなにも低走行で手放すかが手に取るようにわかった。
このハーレーは限定モデルで国内で114台限定のシリアルナンバー入りモデル。
昔のデザインの復刻なので極力見た目が変わる仕様変更は避けて、なるべく純正の姿のままでと思っていたがもうだめだ。
自分の中で禁忌としていた見た目も多少変わる変更に手を出していくつもり。
走りが悪いのでエンジンのセッティングを変えてもらったが大してよくならなかった。
ハンドルの角度を変えグリップを変え、サスペンションを変え、シートのスプリングを変更しウィンドスクリーンを変えてようやく純正の1.03倍位乗りやすくなった気がする。
長距離においてはホンダゴールドウイングの1%位の快適性をたたき出す。
まるで25年モデルのレッドブルのF1マシンかのごとく全く改善の兆しが見られない。しかし、見た目が変わるのが嫌なので、、、と避けてきた特徴的なシートを変更しようと今度は計画している。

このシート。
スプリングが入って乗り心地がよさそうな見た目になっている純正品で買うと結構高いと評判のソロシート。
ハイウェイキングの象徴的なパーツの一つだが、これをいよいよ変えるときが来た。
標準のロードキングよりも10cm位高さがあがり、横幅も居酒屋のたぬきの玉金くらい大きいので蟹股にななる。
体感的にはシート高82cmくらいのバイクと同等の足つきになって重さが400kg超なのでたまったもんではない。
そして100歩譲って足付きが悪いのは悪い事ばかりではないので別にいいんだが、このシートで底上げされているせいでフロントスクリーンから上半身が大きく飛び出し高速道路走行中は凄まじい防風に耐えねばならない。
しかも、ただ防風ならまだいいんだ。
フロントにごちゃごちゃ何も考えずにつけてある部品から乱気流が発生しヘルメットが前後左右に小刻みに揺すられ、乗っていて吐きそうになる。
ロードキングベースのハイウェイキングだが、昔から少しずつ改良してきたロードキングにこんなシートを付けたので今まで何十年とかけて培ってきたロードキングの長距離走行性能を完全破壊することに成功している。

で、これがロードキング。
こんな感じでフレームから浮いてない通常のシートに変えることを検討している。
だったら初めからロードキングを買えばよかったじゃないか!とセルフ突っ込みしたくなるんだが、ここまでひどいとは思わなかったので仕方がない。
ハーレーダビッドソンはロードキングをベースに専用品を取り付け更に高価になったハイウェイキングという派生モデルを作った。
そのロードキングよりも高価になった派生モデルに、高価な部品を全部外してロードキングと同じ部品を取り付け更にコストをかけ、ベースモデルに直すという無駄な作業をやろうという話。

ちなみに25年モデルの新型になったロードグライドは前作よりも60%、ヘルメットに当たる走行風がヘルメットを揺らす現象を低減することに成功したと言う。
60%だと、、、。
絶対今まで風洞実験とかやってなかったろ!
そんなハーレーだが手がかかるほど可愛いと言うかザコ過ぎてなんとかしたくなるというか、ガレージに長い事住み続けている。
