
セブンのオーナーになる事。
セブンにオーナーになるという事。
これは子育てと同じである。
大人が忍耐とは何か、愛情とは何かを知るための人生そのものである。
壊れてないところがないセブン
1年間でざっと数えても25~26か所ほど修理、そして直らないところは対策を取ってもらった。
セブンの購入にあたっては自身である程度メンテナンス出来る熟練者か、比較的通いやすい範囲に整備してくれるところがある人がおすすめだ。
納車されたその日にはガソリンのキャップが元に戻らずいつ落ちるかわからないガソリンキャップの状態でディーラーまで戻り直してもらった。
製造上の欠陥だった。
その後、スピードメーターの速度が変わらない(どれだけ速度が上がっても50km/hと表示されているような、、、)運転席のシートレールの取り付け不良により前後にスライドできず、一番後ろで固定。(クラッチに足が届かない)
振動で給油口からじゃぶじゃぶガソリンが溢れ出してくる。満タンにしてもガソリンの残量計が満タンにならない。
水たまりを踏むとアクセルペダルの奥から水がスプラッシュしてくる。
アイドリング中にエンストする。
5MTが変速できなくなる。
ミラーが落ちる。
シートベルトが巻き上げ不可になる。
永遠によくわからないところから水が垂れてくる。(車内)
書き出したらキリがないがこんな事が毎週のように起こって、トラブル第10回目くらいからは心が無になった。
野菜を切るアルバイトをしていて真っ二つに切ったら中が痛んでいた時に声を出して騒がず、傷んでいる部分だけを無表情で切ってぽいと捨てるような心境になっている。
線傷が一つあった位でディーラーに怒鳴り込んでいるような男ではまずセブンのオーナーなどなれん。
そんなものは無傷と同じだ。
シートを前後スライドさせるたびにフロアに擦り傷が増していく。
そして謎にシート下まで水で濡れていて、どこかから浸水している。この傷は保証対象ではないのかと聞いたが
『この程度の小傷は対象外』
とお店の方。
いいか、よく聞け。
これがこの程度の小傷だからな!!
帰りに雨に降られた。
ガレージに戻って来てからもずーっと水が垂れ続ける。バケツで雨漏り対策。
お店に聞いたんだ。
雨の中走ったら雨漏りしてくるよ!!何とかならない?!
そしてお店の方が口を開いた。
『雨の日に乗る方が悪い。』
確かに。
すみませんでした。
洗車も水が入るからエンジン周辺は極力水かけないように気を付けてと。
あい、了解しました。
ガソリン満タンに入れたのに残量計が途中で止まってるのだが?!
お店の人が口を開いた。
『みんなそうだから大丈夫!』
それなら良かった。故障じゃなくて。
こんな事があって、何の役にも立たなくて、整備に出せば数週間とか平気でかかるような車でもいいよって人がオーナーになれる。
よくこんな車を、、、と思うだろう。
今日はいいところを2つ紹介しよう。
①ガレージ内に行くとまんまるおめめの可愛い顔でこちらを見つめているのがたまらなく痺れる。
②走りは究極にストイックだぜ。
運転が下手な人が乗れば免許取りたての人が乗るMTよりも酷い運転に。
上手な人が乗ればオートマよりもスムーズな走りに。
シフトダウンしたら自動でブリッピングなんて無いない!
ヒール&トゥよ!
現代でもその技術が必要だ。実際はABCペダルエリアに足を横にするほどのスペースすらないのでトゥ&トゥだが。
ハンドルも遊びゼロだから行きたい方向見たら向きが変わる感じ。でも重ステ。
最高と最低が同居しているような車だ。
だが68年式の車を当時の設計図を基に同じもの作りましたー的な車と考えれば、こんなに魅力的な車も無い。
セブンと人間の子どもと、2人の親になっている私。