
セブンに乗っていると思い出すバイク。
セブン170Sを購入して驚いたのはこんなにいい車だと思わなかったってこと。
短い距離でワインディングを走るにも楽しいし、もの凄くのんびりツーリングするのも良い。守備範囲が広くて最高で乗っているといつも思い出すのはあのバイク。
五感に訴えかけてくる乗り味
そこらの現代の車では絶対に味わえない感覚がある。
なんせ全ての補助装置が付いていないのでブレーキも右足ハイパワーで踏まないと効かないし、ABSもエアバッグもついていない。
でも加速は結構勢いが良い。
で、このコーナーをこの速度で行ってそこまでに速度落とせなかったらワインディングにひとつ地蔵を増やすな、、、という気分がする。
この辺はバイクが近い。
今の四輪は安全なので大抵の場合自損事故で派手に壊しても
『車が守ってくれました!!感謝です!!』
とSNSですぐに報告できるほど元気。
しかしセブンにその安全レベルは間違いなく備わっていない。
備わっていないにも関わらず想像以上に加速が良くて止まらない。
乗り込んで一言目は狭!!
発進してうるさ!振動すご!!てか結構速い!
ハンドル切って何このUFOみたいなコーナーリング!!
ブレーキ踏んでも全く止まらなくてギャー!!!
五感に訴えかけてくるものが凄い。
隙間風ももの凄いし、シートのレザーがキュルキュル擦れる音も煩いし、フロントガラスがビビる音も、ダッシュボートが共振する音も、フロントボンネットが共振し続ける音もあらゆるものが騒々しい。
がしかし、これらを持って自分は生きているという事を再確認できる。
これが車だよ、と。
時々F1の予選ごっこしてワインディングで頑張りたくなるが、そのうち山道のコーナーに地蔵を増やしそうなので控えめにして安全に帰ることを第一に。
それにしてものんびり流しているだけで本当に気持ちいい。
乗ったことないけれどきっとモーガンもこんな感じなんだろうな。
今どきボタン電池やソーラー充電で動く時計がたくさんあるのにめちゃお金を積んで機械式の手巻き時計を買うような趣味に通じる。
実用面では全くの無駄だがそこに趣がある。
エンジン音はガー!!!
この車をゆっくり流していると過去所有のCB1100EXを思い出す。
ホンダの名作だがゆっくり走って景色を見ていると『これでいいのだ、、、これで』と思えるあの走り。アクセルを回せば勿論早いが、回さなくても楽しい。そのパワーは低回転で快適にクルージングするためにある、みたいなね。

これがCB1100EX ファイナルエディション。
断捨離の一環で手放してしまったがやっぱり欲しくなってまた手に入れようかと考えている。
これから紅葉の時期がやってくる。セブンで出かけたいがバイクでも出かけたい。
でもそんな何度も出かけられるほど紅葉の時期は長くない。
悩ましい季節がやってくるぞ。