
中身の伴った所有。
一点豪華主義は否定されるべきものでは無い。
他全てを抑えて大好きな一点に全投資する方針は個人的には好き。でもやはり全体的にバランスが取れてないとどこかで大きなひずみが出来て崩壊する可能性有。
色々経験して見ててわかったこと
以前も記事にしたがロールスロイスの試乗記を読んだところ自動車評論家達がこぞって箱根で全開走行し、車体のロールの大小を評価し、前を走るスポーツカーを追い回せるような走りができると批評した。
勿論広報車の借りられる時間の制約や試乗記という媒体の特性上もあったであろうことは承知の上だが、それにしても執筆される文面から察するにそもそも評論家達自身に車の良し悪しを計る物差しが速いか遅いか、ロールの大小か、車体の完成度がどうかとかそんな事しかない。
記事に書いてあった新型ロールスロイスの試乗記は上記の箱根で全開走行してロールがあるという事実。ただし、スポーツカーを追い回せるほどの動力性能があるという性能をアピールし運転者もそこに感動したという事がわかった。
ところで自分位の底辺でもロールスロイスを検討するときに国産スポーツカーを左から抜けるかとかロールがあるならファントムはいらないとか、そんな基準で車を選ぶことは無い。
先日見に行った時に気にしたのは
・粗粒路のロードノイズ
・高速道路の継ぎ目のショック
・高速道路トンネル内のロードノイズ
・後席の乗り心地
・どのくらいまでの荷物が積載できるか
・オーディオの音質
・都内を走るために知りたい最小回転半径
などであって彼らが気にしていたことは一つも気になっていない。
同時に自分が知りたいことは記事から何一つ知ることが出来ない。
生活が相当にきついが無理して実家暮らしをベースに中古ポルシェを買った人がいる。それ自体は貶されるようなことではない。
が、ローンの支払いがきつくて普段の足は親の軽自動車、ガソリン代が払えないので乗車するのは月に1度、行先は若者が多く集まって自慢できる近所のガソリンスタンドのみ。
ワインディングも旅行もポルシェで素敵なレストランやホテルも何もない。
勿論一点豪華主義は否定されるべきものでは無いというのは基本的な考え方であるが、ポルシェの販売側が想定している顧客の使い方ではないだろう。

経験が人生を豊かにする
車なんて所詮道具であって人生を華やかにするための舞台の小道具に過ぎない。
しかし、その小道具もそもそも主役がステージ上に出てこずずーっと楽屋に引きこもっているのでは、どんなに優れた高価な小道具があっても意味をなさない。
車で言うなら本来販売者側が意図した使い方が出来る人が一つの正解だと思う。
走行性能の優れたポルシェを買ったならそのポルシェでワインディングへ行き、旅行に行き、旅に出て、ちょっと素敵なレストランへおしゃれして行き、そんな素敵な生活が送れるようになると一層主役も車も輝くと思う。
役物買ってひたすら距離を延ばさず値上がりだけを期待して待ち続け、全然上がらず慌てて下がりだしてから売りに出す人はカッコ悪い。またせっかく買ったけど金が無さ過ぎてどこにも出かけられないのであれば、身の丈にあった車に変えて人生を楽しんだ方が良いと思う。
月に29日は仕事で乗れないけれどそのおかげで月1日は大好きな車に乗れる!今日はその1日を楽しんだからまた明日から29日間頑張るぞ!
極端な例ではあるが、個人的にね、車なんかにそこまでの価値は無いと思うよ。
所詮人生という舞台の小道具なので。
主役は自分。