
走行距離3000km越えたセブン。
バイクと似ている要素もあって大好きなセブン。あまり期待せず可愛いからというだけで購入したものの、まさかこんなに気に入るとは思わなかった。こういうところからも食わず嫌いは辞めて気になるものは突撃してみると、新たな自分の趣味の扉が開けると思った今日この頃。
セブン170Sのポンコツっぷりに慣れる
運転中常にどこかから異音がするとか、ハンドル切るとギシギシ煩いとか、クラッチ踏むたびに古民家の階段を上がる音がするとか、ミラーが勝手にお辞儀するとか、水たまりを踏むとフロアから浸水して足が濡れるとか、ボディが濡れると水が車内に垂れてくるとか、ガソリン残量計が正確な値を示さないとか、新車時から各所錆過ぎとか、、、
ちょっと待て。
今までの車だったらとっくにダメなところを言い終わって
それでもこの車が最高と思えるのは、、、
とか続くはずなのに、パッと思いつくことを書き並べただけでまだまだたくさん出てくる。どれだけ故障や不備が多いんだと思ったが、最近正しい物の考え方が出来るようになった。
車は本来雨が降れば車内が水浸しになるものであり、雨が降っても車内が濡れない方が異常
と。
他の雨が降っても濡れない珍しいタイプの車に比べるとセブンはあちこち問題が頻発する。が、そもそも車なんてそんなもんだ。
ましてセブンは70年代の車を今でも新車で作っているようなブランド。
だからこそ魅力だし70年代の車に機械としての工作精度や新車時からの錆だらけを文句言っても仕方ないだろう。
フロアも傷だらけだしミラーも割れてるしシートレールも曲がって取り付いているし、ダメだ書いてるうちに涙で前が見えなくなってきた。
結局のところ何が言いたいかというと慣れた。

一番驚いたのは乗り心地の良さと動力性能
170Sは望外に乗り心地が良い。
こんな見た目だから腰が痛くなりそうなものだが長距離を走っても問題ない。
乗り降りが一番疲れるが、乗っている間は快適といってもいい。
そしてもう一つは動力性能。
軽自動車のエンジンだから多分雰囲気だけで走っても楽しくないだろうな、と遅いだろうと予想していた。
がしかし、とんでもない。
びっくりするくらい速い。
ただ運転補助機能がない分、ドライバーのスキルの影響がとんでもなく大きい。
試乗評論家がお散歩には丁度いい、みたいな遅いともとれる記事を書いているのを見たことがあるがタイトなワインディングだったらスポリセ済みのフェアレディZでも追いついていくのがやっとになるほどの速さを見せる。
しかしこの車の速さは上述の通りドライバーの運転スキルにとんでもなく依存する。
運転が下手な人が乗ればのっそりとしか走れないし、ヒール&トゥを使いこなしエンジンの美味しい部分を取りこぼさず、ノンサーボABS無しのブレーキを使いこなすことが出来れば周りの1000万円越えのスポーツカーが青ざめるほどの速さを見せる。
V10 5000ccもV8 6000ccもV8 3600ccもV6 3000ccも乗ったけれど全然負けてないよセブン。ただし170に関しては絶対的なエンジンパワーは無いのでワインディングが最強。マリオカートで言うところの最軽量級キャラ。
そしてエンジン音はガー!
