
自己満足の音楽の世界。
自己満足は色々あるけれど音楽の世界の自己満足は相当なものだと思っている。
10億円の車と100万円の車の違いは誰でもわかるが10億円のバイオリンと1万円のバイオリンの音の違いはわかる自信がない。
自己満足のギターライフ。
エレキギターの音色をわけるもの
自分はギターが大好きで昔から色々弾いていていたのでギターに対して犬並の知識はあるつもりだ。エレキギターでも構成素材は構造から木材、配線ピックアップ、弦とフレットなどなど色々あるもののエレキギターの根幹を成す要素は以下の3つしかないと思っている。
①アンプ
②ピックアップ
③シールド
この3点。
木材がどれだけ超高級で希少な木材を使っていようと、人間国宝級の職人がくみ上げたギターであろうとそれがギターサウンドにもたらす影響は最大で2%くらいだと思っている。弾きやすさや仕上がりの美しさは変わるだろうがサウンドは上記3点で決まる。
ピックアップはアクティヴタイプのEMG等を好むがEMGピックアップの有名な格言にこんな言葉がある。
机に付けてもEMG
これはすなわちどんな高級なギターでも安価なギターでも、何なら机にEMGピックアップを付けてもそれはEMGサウンドになるという比喩。
1万円のギターに1万円のEMGを付けても100万円のギターに1万円のEMGを付けても音は同じという話である。
そのくらいサウンドの方向性を決めるのにピックアップの影響は大きい。
後はそれを出力するアンプ。
自分の場合ライブなどすることはなく自宅で趣味で音楽を楽しむだけだが、マーシャルの真空管ヘッドアンプと4×12キャビを用意してある。
音量を上げると破壊的な激震サウンドになるが、例え小音量であっても真空管の暖かみのあるサウンドは魅力的。
ギブソンのベーシックなレスポールスタンダードと倍額のギブソンカスタムショップ製のレスポールを所有しているが、同じセッティングで弾き比べても違いは弾いてる本人しかわからん。
しかし満足度と生音は違うのでそれで楽しめる。

これはカスタムショップ製56年の復刻レスポール。
生音はアタック感の強い音がする。もう一つの同じカラーの54モデルはネック寄りで弾いたような柔らかいサウンドが特徴。
他人が聴けばすべて同じ。
ケースはオリジナルモデルのギブソンUSAのケースの方が厚みがあって安心できる。カスタムショップ製は薄い。
新品だけど古いモデルを再現しているためボディ全体が線傷だらけで金属メッキパーツが傷だらけ、錆だらけというムカつく仕様になっているのがカスタムショップ製の特徴。
アメリカって例えばハーレーもマットブラックが流行ると全モデルマットブラックかマットグレーかしか選べないみたいな極端な傾向あるように思える。
今は手間をかけてギターを傷つけるエイジングが大流行しているので上位モデルは新品傷だらけ仕様が多い。傷なし仕様が選べない。
フレットや指板などプレイに直結するところはエイジングはされていない。
フレットまで不均等に削ったら張り倒すぞ。

それにしてもギターにしても時計にしても車にしても結局のところ同じ。
自分が好きなこのギブソン、特にカスタムショップモデルは当時の製法と当時の道具や接着剤を使って手間をかけて昔のギターと同じように作り、50年代のギターを新品で楽しめるように作っている。
そして塗装も雑、、、じゃなかった塗る人の個性が出るので同じカラーのモデルでも明らかにこっちの方が濃いとか、ここ絶対失敗したろ?!ってところがたくさんある。
でもその人間味溢れる、人の手が入った感じがとても良い。
最近は暑いので自宅でギターを弾いてその響きや作り手のことを考えながら木製のギターが放つ振動と音色を楽しんでいる。