日本経済の今と昔。
昔の今年の夏も暑すぎるので自宅で昔のアニメなどを見てのんびり過ごしているとハッとすることがある。日本の経済状況の今と昔。
美味しんぼに出てきた日本人の行動
1980年代のアニメの美味しんぼ。
食べ物を題材に扱ったアニメで一話完結型の話が見ていて楽しい。敵役になっている父の海原雄山もロールスロイスが愛車な事もあり、より好きである。
そんな中、グルメ志向というお話を見ていたところ話の中で日本人の海外の行動が品がないという表現があった。
その回自体が経済大国の日本、その日本人が海外に行きブランド品を買い漁ったりしてどこの高級店も日本人だらけであさましい行動が目に付くという話。
現代では全く考えられない状況で、少し前の中国人の爆買いと表現されているあれを日本人が40年前は海外でやっていたことが驚きだった。
そして日本にできた海外の高級レストランでもお金持ちの日本人たちがやってきて、とにかく金にものを言わせて料理を食べるような状況に嫌気がさしたという話。
日本経済の半端ない低迷っぷりを見た感じがしてがっかりした。
その昔、〇〇の国に行けば日本円で1000円もあれば一日豪遊できる、とそんな国がいくつもあったと思うが、現在では日本自体がその格安旅行先になっているという現実。
実際、首都圏の高級ホテルに行くとかなりの数が海外からのお客さん。
時計店に行っても中国人スタッフはいるが日本人スタッフはいないような状況。日本のお店なのに。
原因は一つだけではないのだろうが自分たちの代はまだ自分で何とかするからいいとしても、子どもたちの代まで考えるととても不安になる。
100万円の新車
今まで育ててきた子どもが成人し無事自動車免許も取った。
そして親だか祖父母がこう言ったそうだ。
『ここに車代として貯めた100万円を用意してある。このお金で〇〇の好きな新車をなんでも買ってきなさい。』
親切心に感動するのと同時に昔はそれで新車が選べた事に驚く。
現代で言えば100万円で購入できる車など存在しない。
ケータハムのようなごくごく一般的な軽自動車ですら810万円からという世の中である。
子どもに渡すお金の桁を一つ増やさないと普通車を買う事すら困難な状況になっている。
物価は益々あがり手取り額は重税によって減っていくばかり。
そしてよくわからない労働者保護の法律ばっかりできて今の若者などは10時に出社してきて11時に帰るような状況だと聞く。
文句を言えばパワハラで訴えられて負けるそうだ。
だから何も言わないと。
どこを切り取っても安心できる要素がなく、普通の事をやっているだけでは普通以下にしかなれない世の中になった。
自分の子どもには考える力、行動する力をつけるように教えていくつもりだが、将来に対して明るい兆しが無いのが少々不安なことでもある。