のぶろぐ13。

毎日が夏休みの人生。

BMW XMレーベル試乗記。

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BMW XMレーベル。

 

BMWから出たモンスターSUVがあるのでよかったら乗ってみませんかと話を頂き、お言葉に甘えてモンスターSUVに乗らせてもらった感想。

 

 

 

ハイパワーSUVという謎仕様

スポーツカーメーカーもSUVを販売し、イギリスの高級ブランドもこぞってSUVを販売。SUVを我々が作るなんてことはあり得ないなんて言っていたイタリアのスーパーカーブランドも、よくライバルとして名前が出てくるドイツの猛牛ブランドも全て!!

右見てもSUV!左見てもSUV

SUV専門メーカーも新型SUVを出しているどうにもならないSUV大氾濫時代になっている。

 

自宅周辺を見渡せば近所の野良猫ですら一匹につき一台SUVに乗っているほど、周りはSUVで溢れている。

 

そうなってくるとオープンカーになったSUV、スポーツ走行ができないSUV、悪路に弱いSUV、レーシングカーのエンジンを積んだような謎のSUVなど意味のわからないものがたくさん出てくる。

 

今回乗らせてもらったXMレーベルも約3トンの車体に最高出力748PS、最大トルク102kgf・mという謎仕様になっている。

謎仕様というのはそもそも自分は速いSUVという物自体に懐疑的だからだ。

 

車体が大きくなればなるほど動きは緩慢になる。重くなれば全てのスポーツ性能は低下する。速いSUVを作るなら車重1500kg台で半分の動力性能の方が速いはず。

 

最大サイズの超重量級SUVに最大限のエンジンと豪華オーディオ&インテリアライトなどのラグジュアリー性能を持たせるのは最早ネタ車に見える。

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BMW XMレーベル

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=5110×2005×1755mm
ホイールベース:3105mm
車重:2730kg
駆動方式:4WD


エンジン:4.4リッターV8 DOHC 32バルブ ターボ
モーター:交流同期電動機
エンジン最高出力:585PS(430kW)/6000rpm
エンジン最大トルク:750N・m(76.5kgf・m)/1800-5400pm
モーター最高出力:197PS(145kW)/6000rpm
モーター最大トルク:280N・m(28.6kgf・m)/1000-5000rpm
システム最高出力:748PS(550kW)
システム最大トルク:1000N・m(102kgf・m)


タイヤ:(前)HL275/35R23 108Y/(後)HL315/30R23 111Y(ピレリPゼロ)
価格:2420万円f:id:Nob13:20250312140617j:image

遮音性ばっちりなドア。

しかしモードによっては車内に大音量でエンジンサウンドを流す。今どきな感じ。
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B&Wオーディオやインテリアライトも装着し豪華な車内だが最高レベルのパワーを誇る。f:id:Nob13:20250312140602j:image

市街地走行の感想

市街地走行の感想。

予想通りの動きだった。

車体は5110mm、2005mmの通常のSUVサイズで特段運転しにくいとかもない。視界も広く、運転する上で問題になるようなことはない。

ただ、シャシーをコンフォートにしても明らかに固め。

スポーツモードにするとかなりのゴツゴツ感。

全体的に固めでかつ標準装備のタイヤがP ZEROである事からもメーカーはスポーツカーとして方向性を持たせて売っていることが伺える。

 

が、車体の重さを発進時にはっきりと感じる。

モッサリ。

 

スポーツモードに入れてエンジンの出力が高まるセッティングに変更した。

そうするとアクセルに足を載せるだけでスルスル、、、とはいかず、意識的に踏み込めばまずまずな加速感。

ほんのりと踏んでるくらいだとやっぱりノロノロ

 

ふむ。

 

パドルシフトの左側を長く引くとブーストモードが発動し15秒間くらい最大出力のモードになる。748PSとトルク102kgf・mが全開になるモードだ。

 

どんなものかと覚悟してガッツリアクセル踏み込んでみたけれど、大したことなかった。

やっぱり車体の重さに勝てない。

 

この速さを説明するには話の冒頭に

この車体からは、この車体にしては、この重量からすると、

という単語を補助的につけなければならない程度の加速感。

 

車内に高揚感を高めるために流れるV8のサウンドやおそらくスピーカーから再生されるさまざまな演出音は凄いけど、肝心の加速はこの車を検討するくらいの人からすれば

『あぁ、こんなもんなんだ。』

となることは間違いない。

 

総評

コンフォートモードにしても乗り心地が悪く結構ゴツゴツと来る。

ラグジュアリーなSUVが欲しいならX5やX7がいいだろう。

 

スポーツモードにしても演出は凄いが実際の加速感は温い。

重い分だけ止まらない。

速いスポーツカーが欲しいならM5を買えばいいだろう。

 

ではどんな人がこの車を求めるのか。

とにかく全部入りで、現段階でのBMWのすべてを体感したい人ではないだろうか。

デザイン然りBMWはいろんなことに挑戦している。

 

批判覚悟で新しいことに挑戦し続けることはすごく大変なことは承知しているのでBMWの挑戦は凄くかっこいいと思う。

これがダサいだの意味がないだと批判するだけは簡単だ。

 

自分は凄く興味がある。

プラグインハイブリッドで100km近く電気だけで走ることが出来る。

でV8ツインターボ

B&Wの20スピーカーは1500wクラスの高出力。

シートヒーター、ベンチレーション、ハンドルヒーターから飲み物を温めたり冷やしたりする機能や置くだけ充電まで。

 

スポーツカーとしてみるとちょっと謎仕様だが、BMWの持っている全ての技術を結集して作られたトッピング全増しラーメンみたいなものだと思うと、それはそれで一つ贅沢の極みとしてありだと思う。

2025年現在のBMWの全てが入ってます、的な。

 

今回はパワーの数値を試すためにオーディオなどのテストをしなかった。

次回は実際に購入した場合、自分だったらこのように使う、、、という突っ込んだ使い方で試してみたいと思う。

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