
懐古主義。
全く期待せずにケータハムのセブンを購入してから数週間。
たったこれだけの期間でも自分自身の古い車、軽量な車、歴史を感じる車に対する興味が猛烈な勢いで燃え上がった。もう欲しい車は無いけれど何か購入するとなれば同じようなこんな車たちが好き。
セブンの工場動画を見て不安になった事
検索すればセブンの製作工程を動画で見る事ができる。
見ていて思ったのは不安になったという事だ。
現代の車の様々な安心感ある作り方を見たことがある身としては手作りで、穴が開いているか、キチンとつながったかどうかをしっかりと目視で確認します、などの解説と動画で流れてくるとそれを運転する側としては非常に怖い。
機械で見てくれよと思う。
で、実際所有して乗ってみるとありとあらゆるところがガタガタである。
想像通り。
だがしかし、キチンとしてない所が逆に新鮮で車を運転していて楽しい、もっとハンドルを握っていたいと思った車は過去一。
勿論手に入れたばかりでまだまだ新鮮さがあるからというのもあるけれど、それにしても久しぶりに車に乗れる日が待ち遠しくなる楽しさを持っている。
見た目が最新のカッコいい車は勿論いい。が、最新はいずれ最新ではなくなる。いうなればセブンは70年代から何一つ変わっていないため、70年代当時の最新のデザインを今でも楽しむことができる。
想像もつかないような昔の車を今新車で購入する事ができるのは楽しく、多少の欠点があったとしても70年代の車を新車で買ったと思えば納得できる。

気になるモーガン
体験して初めてわかること。
これはやはり自分も例外ではない。
過去の記事を読んでくれた人であれば自分がセブンを買わないでキャンセルする可能性があった事は知っていると思うが、あの時キャンセルしていれば今の気持ちや考え方になっている事はなかった。
自分で購入したセブンを運転した事で昔の見た目で新車で買える車に興味が出ている。
ところで同じ輸入元からモーガンという同じくイギリスのブランドの車もラインナップされている。先日80年ぶりのフルモデルチェンジがされ新型車が登場したばかりだが、詳しくない人から見ればビフォーアフターが全く一緒。
これもまた手作りの木製フレームで作られる謎の車だが、その剛性感なんて現代の車に比べれば微塵も無い、しなりまくる車体の運転感覚はモーガンでしか味わえないものだと乗った人が言う。
雨漏りもするだろうし風きり音も振動も軋み音も、ありとあらゆるものが現代の高級車に比べて酷いと思われる。
最新は勿論素晴らしい。
最新は最良、間違いない。
それにしてもこのあらゆるものが凄い勢いで進化し、AIなんてものまで一般的になってきた現代で木製フレームの車とか、タッチパネルのナビなんて当然ないけどドアや屋根、フロントガラスまでオプションの水漏れ当然の車とか面白過ぎないか。
すっかり魅力にやられてしまっている。
