1年半かけて変わってきたハイウェイキングとの関係性。
所有しているバイクの中でも断トツ乗りにくく性能が低く、見た目以外に取り柄が無いと思ったハーレーのハイウェイキングだが購入後1年半が経過しバイクと自分の関係性が変わってきた。そのきっかけは、、、。
きっかけはウインドシールド
とにかく乗りづらい。
遅い。止まらない。曲がらない。燃費も悪く給油回数も多く面倒。
ワインディングは苦手だが高速道路も苦手。コーナーの存在しない道を50km/hで走っているときだけいい気分のハーレー、それが自分にとってのハイウェイキングだった。
しかし見た目は大好きで、元々はハイウェイキングが発表される前に限定モデルではない通常のロードキングを購入しようとしていた。
ロードキングがカタログ落ちしその代わり限定モデルとしてハイウェイキングが登場した。これは行かない手はない。
そんな事からも見た目は最高に気に入っているが如何せん走りがショボすぎる、、、。
聞いた話だがアメリカの大陸横断ツーリングに参加する際のレンタルバイク屋さんでも一番人気はゴールドウイング。ハーレーは長距離走行は疲れるので、とにかくゴールドウイングは人気と聞いた。
確かに。
両方に乗ったからよくわかる。
そんなハイウェイキングだが、ダメ元でウインドスクリーンをもっとも防風性能が高そうなモノをアメリカから取り寄せ装着してたところ驚くほどの改善が見られた。
そこからハイウェイキングの事がグッと好きになった。
一番の象徴でもあるが一番の問題の発生源でもあるソロシート。
このシートのせいで長年かけて作り上げて来たロードキングのバランスが崩壊している。
これは二次流通市場で販売されているハイウェイキングを見ても顕著だ。
そもそもこのバイクはハーレーの定めるグランドツーリングという一番長距離向きのバイクのジャンルに入る。にも関わらず、、、
グリップヒーター取り付け、問題のシートを換えライトをLEDに換え長距離ツアラーとして様々な改善を試みたものの走行距離2200kmで没。
わかる。
これは特にいじってない純正のままだけど1282kmで没。
わかる。
吸排気&ECUチューンしツアーパックを取りつけ、不足するパワーとさらなる積載力を求めグランドツアラーとしての改善を図ったものの686kmで没。
約400万円の車両に110万円もかけてお金の無駄だったな。
わかる。
純正に近い仕様ながらもLEDライトにライトカスタム。
1630kmで没。
わかる。
自分はスクリーンをこの純正よりも大きく防風性能が高いロングスクリーンに変更し、サスペンションを最大限までソフトにし、曲者ソロシートのスプリングも弱め一番沈むようにした。
とにかく風圧がきつ過ぎるので体をスクリーンの内側にしまい込む作戦だ。そして乗り心地をソフトに。
その結果、高速道路を走った際に受ける風圧は大きく改善しフルフェイスを被っていれば日帰り400km位のツーリングなら問題なくこなせるようになった。
今までは40kmのツーリングでもかなりきつかったのでこれは感激し、高速道路を使ったロングツーリングを好む自分には好ましい仕様となった。追加でグリップヒーターや防風設備の増設を検討している。
元から良かったモノに乗るのとは違い、うちのバイク学級の中では一番何も出来なかったハイウェイキングが一気に輝きだした事で愛着が増し、最近では次はどんなカスタムをしてこれに乗ってどこに行こうかと思うようになっている。
1年半経って、ようやく買ったばかりの頃によくある心境になった。