私の普通。あなたの普通。
普通はさ、〇〇するじゃない?!
こうやって鼻の穴を広げて力説するおば様を過去数十人と見て来た。
あのな、普通というのは君の人生に於ける普通なんだ。人によって普通の対象範囲は大きく異なる。
いやいや、普通そんな事言わなくない?!
これこれおばさん、、、という話。
私の普通。あなたの普通。
普通さ、金持ってる奴が出すじゃん?
自分は外車とか調子乗って乗ってんだから俺の家まで迎えに来て、(俺の行きたいところ連れてってもらうのに)ガソリン代もそいつ持ちって当たり前じゃん?
金持ってんのに??
俺にも出せって?バカなんじゃねぇの?
恐ろしい話ではありますが、このようなバカは現代に結構たくさんおりまして、みんなそれぞれ『普通はさ』というあたかも頭の悪い自分の考えが全世界のスタンダードであるかのようにご発言される例が後を絶ちません。
あのですね、普通はさというのは貴方の生きて来た、または生きている小さい世界の価値観の話であって、世界共通の普遍的な話ではないのですねこれが。
ちょっと聞いてくださいな。
数年前クラシックカーを愛する豊かなおじさまのBBQ会に参加した私であります。
駐車場にはDINO246GT、F40、GT40、2000GT等の古いクラシックカーが止まっており、場所を移すためにみんなで参加者の1人のSクラスに乗って移動したのですね。
自分も乗せてもらったのですがその車内での会話が
『これが車だよ!!ガソリン臭くないし変な臭いはしないし、エアコン効くし!もう俺も全部売ってこういうの一台にしようかなぁ!でも、荷物多いからSUVがいいんだよなぁ、、、。安い車でいいんだよ一番安いエアコン効く車で。』
”それならカイエンとかGLSがいいんじゃない?安いし壊れないしエアコン効くし荷物も乗る。最高だよ!”
これで会話が成立していて、自分が心の中で突っ込んだ以外、他の同乗者は誰一人突っ込む人はいなかった。
車なんて荷物乗ってエアコン効いて動けば何でもいい、とにかく一番安いやつで!
→新車のカイエンやGLSがオススメ!
会話終了。
これが彼らの普通。
全員それで通じている。
このように普通というのは人によって千差万別。
だから自分の普通が相手の普通ではない事だけは確か。
そして、同じレベルの同じ価値観を持つ人同士が一緒のグループを作る。
私はそう思う、あなたはそう思う
相手に同意を求めるとどうしてもうまくいかない事が多い。
なんせみんな大切にしている価値観が違うんだから。
私はこう思うけれど、あなたがこれを大切にしているのはわかった。
それで良くない??
と思うけれど、良くなくて自分の普通を相手に押し付けたいバカ者が多くてみんな苦労してるのよ。
大抵、普通はさ、、、って言ってくる人の普通の範囲ってショボいしね。
あなたのやる事に一切口出ししないので、私のやる事にも一切かかわらないで。
これが自分の生きる道であります。