全てが良かった昔。
歳を重ねておっさん化してくると自分と子どもの頃が実際以上に美化され、今に比べて昔は良かったというようになりがち。
自分もそんな老害にならないように気を付けようと思うが一言いいたい。
昔は全てが良かった。
我々の性春時代のスーパーカーサウンド
自分がまだまだ尻が青く、スーパーカーに憧れて感動していた2000年代前後はフェラーリで言えばF355、360モデナ、ランボルギーニならディアブロやガヤルド、ムルシエラゴが現役で走り回っている時代で街中で見るスーパーカーはどれも素晴らしいサウンドを轟かせていた。
東京に長い事住んでいたが、向こうでノコノコと歩き回っていると後方から轟く多気筒エンジンのサウンドでスーパーカーの到来に気づいたもの。
これが最近の車ではどんどん小排気量、過給機、気筒数減少、音量規制、アイドリングストップ、ハイブリッド、それらによって無くなったサウンドを補うための疑似サウンドなどなど、、、
当時の素の状態で素晴らしいサウンドを轟かせていた車がたくさん走っていた時代を知る者からすると、現在は本当に悲しい状態になっている。
これは自分が何を隠そう、サウンドに一番興奮するタイプだからだがサウンドが美しくないと心が動くことが無いんだ。
映画館だって迫力のサウンドがあってこそ。
あの大きなスクリーンでサウンドがイヤホンから漏れ出てくる程度の音量だったら感動も何もないだろう。
今の多くの車は自分にはその状態に見える。
ハーレーも排気量は随分と大きくなったが大切なサウンドは随分とこもった音になってしまい、以前のパンチの効いた音が無くなってしまった。
エキパイまで全て交換してカムを変えて、、、といいサウンドにする方法もあるが、ある程度大人になってくると自分の事だけでなく周りの事も考えなくてはならない。
高級ホテルへ行ってチェックイン、チェックアウト時に多気筒エンジンを始動する音がホテル内に轟いてくると嬉しくなる。
皆いい車に乗っているので、チェックイン、アウトの時間になるとエントランス前が多気筒エンジンの合唱で賑わう。
先日V10NAのガヤルドに乗っていたら隣に488GTBが並んだ。
ガヤルドが放つサウンドで488のサウンドは何も聞こえなかったが、エアコンが効いた車内で上り坂でも緊張せず、快適にドライブできるのは心底羨ましいと思って見ていた。
ここ一発で楽しむならクラシックカーだが、普段からよく乗るなら今の車の方が快適なのは間違いないね。