街中でばったり。
車検を始め基本的な整備や点検は全て購入したディーラーで行っている。
整備を担当してくれて、親切に説明してくれる若いメカニックに街中で偶然出会った。そこで聞いた裏話。
みんなやりたがらない整備士
あれ転職??
街中で出会った整備士の人と話をした。
この人には過去に何度も自分のアウディを見てもらったことがある。
今日はメカニックの服装をしていなかったのでお休みなのかと話をしたら
『実は、、、辞めたんです。』
と。
あれあれ、彼とは割と話ができる関係だったこともあり田舎のおばさんのように根掘り葉掘り聞くことなく、むしろ言いたい!という表情でいくつか話してくれた。
辞めた理由は大きく2つあるようだ。
①給料が低い
これは全国で聞く話。
整備のスケジュールはビッチリでかつ飛び込みのお客さんも入って来る。
残業も多い、というか残業をしないと絶対に終わらない。
にも拘わらず給料明細見て『えっ、、、。』てなるのです。
自分も贅沢してるわけじゃないけど生活があるじゃないですか、そこに支障が出るような賃金しか貰えなくて。
正直これをずっと続けて行くのは厳しいなと。
②補償対応が厳しくなってやりづらい
新車中古車問わず標準でついてる保証もあるし、延長料金を払って保証を伸ばす事もできる。万が一、基幹部品に故障が発生した時にはディーラーの保証で直せるというものだ。これがここ何年かで猛烈に厳しくなった。
ぶっちゃけ昔はメカニック的に軽微なモノでもメーカー保証でアッセンブリー交換なんてよくある事だった。だから高いお金払って新車購入してくれるお客さんも満足や安心を買ってると思ってると話してくれた。
今ではコンピューターで車両状況や交換履歴が厳しく管理されているので、本当にメーカーが指定した条件に合致する故障をしていないと補償対象にならない。
自分達としては常連さんの新車購入の車をキレイさっぱり直してあげたいけれど、メーカー側が保証修理を認めない。
今まで出来たものが出来ない。
それをお客様に説明するのは我々。
車両価格は上がったのに保証は縮小したのかと、今まではやってくれたのに今後は出来ないのかと、高い金額払って延長保証入った意味は??と、お客さんから責められるのは私たち。
でも、会社の方針でそうなっている事をどうにかすることも出来ない。
ただ、本当はやって差し上げたいのですが、、、申し訳ございません、、、。と言い続けるのもキツイと。
これは実体験からも感じる。
Q8は現在も保証の範囲内だがグローブボックスの開閉装置の故障、エアコンの異音はいずれも走行に支障がないため保証対象外になっている。
車両から発せられる熱で変形している部品もあるがこちらも保証対象外だそうだ。
結構厳しいんだな、とそんな印象はある。
フェラーリディーラーに勤めてもフェラーリが買えない
整備士学校に行っている青年と話した事があるんだ。
学校卒業したら好きなスーパーカーの整備士とかになってみるのかと。
そうしたら、それはナイと。
だって、フェラーリやランボで働いても、誰も乗ってないじゃないですか。
それなら自分でも買える範囲の車をいじってる方がためになるし楽しいですよ!
今後自動車の営業が不要になり、営業がいなくなったとしても整備士は当分必要だ。その整備士の待遇が改善されずにいる。
そもそも輸入車ディーラーで働いてるのに自分で買えもしない車の魅力をお客さんに伝える仕事ってのもなんだかな、、、と思っちゃうな。
雲上時計もそうだけどさ。
ロールスロイスは普通に足になりますよ、スーパーでもコンビニでもどこでもいけるんで!!
って君は電車通勤じゃないか。車持ってないし。
試乗しましたー!
って言うのと同じで自分名義で所有してますって全っ然違ってくるぜ。