生活範囲が狭い人は視野も狭い人が圧倒的に多い。
自分自身の経験からも旅は人を成長させると思う。
旅して帰ってきたら随分と優しく丸くなったネコの話のアニメも見た。
きっと旅は人や猫を成長させる。
なんか、、、そんな気がするんだ。
行動範囲の狭さは視野の狭さに繋がるように見える
過去に会った何人かの人の話を聞いてもらおう。
ずっと昔に戸建てを借りて住んでいた事があった。その時に町内会だか自治会だかの金を払えとじい様がやってきた。町内会は任意加入なので入らない、ただしゴミ捨て場の掃除当番とかあるならそれは自分も使うので参加させてほしいと伝えた。
じい様、入れ歯を10メートル水平に飛ばすほど大声で怒り始めた。
『町内会は法律で絶対加入と決まってる!!入らない奴はやましい事をやってる悪い人間だけだ!うちはいい町内会だから入ってない人間は1人もいない。みんなすすんでい入りたいと言ってくる!もし入らない奴がいたら嫌がらせをする!』
と言って聞かない。
それじゃしばらくはその良い町内会を見せてもらって、自分も混ざりたいなと思えばお願いしたいと伝えた。
じい様、10メートル先の入れ歯を拾って装着し更に怒り始めた。
『なんて卑怯な!みんな払いたくなくても払ってる。当番もやりたくないのにやってる!それを自分だけやらないなんて卑怯すぎるんだ!!』
おっさん、言ってる事支離滅裂すぎる。
結局入らなかったのだけど、当時近所に住んでいたこのじい様。生活範囲は自宅を中心に直径8メートルだった。
自分の自宅中心8メートルの範囲内が彼の世界だった。
北風と太陽の話でも読んで出直して欲しいところだが、残念な事に自宅8メートル以内に書店がなかった。またスマホを使えず固定電話のみだったんだ。
別の例だと毎日職場と家の往復に終始し、『こんな時代だからね。今の世の中じゃね、、、。』と給料が少ない、休みも少ない自分の生活を嘆いている人がいた。
転職を勧めても『どこ行っても肉体労働で長時間だからね。休みも実際はないし。サービス残業だし、、、。』
諦めていまだに同じ会社に勤めているが世の中にはなんと肉体労働以外の職業も存在する事を40歳近い彼に伝えたかった。しかし無理だった。
彼は自分の目で見た物しか信じない。そして自宅と職場の景色以外を見る事を拒絶している。
旅は人を成長させる
旅に出て普段と違う景色、違う場所、違う人と接するとたくさんの発見がある。想像もしなかった出会いや発見が生まれる事もある。
高いところから景色を眺めると人の小さい事に気が付く。
自分が唯一の世界だと信じていた会社があんなに小さい。
あんなサイコロのように小さい箱の中で起こっている事に、自分は一喜一憂していたのかと気づく。アホくさいと思える。
そして今つるんでいる人と上手くいかない。でも関係を切るのはちょっと、、、。でも付き合うのもちょっと、、、。
目を細めてみてみると歩いている人も大勢いる。
あれだけ人がいるのだから1人くらい気の合う人がいるだろうと思う。実際にはいる。
まだ出会ってないだけ。
旅に出て普段見ない景色を見て食べて時間を過ごすと新たな発見が生まれる。
自分が当たり前と思っていた事が全然当たり前ではない世界が存在する。
いい事も悪い事も。
ぜひ外に出てみて欲しい。
旅に出るとたくさんの発見があって楽しいぞ。