MT車で出かける、それだけで冒険だ。
人生は何もしないには長すぎるが何かをするには短すぎると言われる。
将来過去の人生に後悔を残さないようにやりたい事はなんでもやって、楽しい思い出を1つでも作ろうと思っている。自分のようなヘタレにとっては例え近所であってもマニュアル車で出かけるだけで大冒険だ。
街乗りをこんなに持て余す車もそうそうない
街乗りは史上最高につまらん。これは以前から何億回も言っている通り。
庭に植えたみかんの種が発芽するまでじっとそこで地面を眺め続けるくらい退屈だ。どうにもならん。
他の大排気量の乗り物は低回転からパワーがあるので、例え持て余しても低回転重視で走る街中の運転も楽だったりする。ガヤルドMTにはそれは無い。
低回転のパワーは軽自動車並。
高回転にまわした時にパワーが発揮されるようなエンジンなので話にならん。
さて、春になって高速道路も解禁した。
この解禁は塩カルを嫌う自分が自主規制したものである。
だんだん塩カルが少なくなってきたのでこの位なら良しと判断。一応帰ってから下部洗浄はできる限り行っている。
初めて行く町では一般道の恐怖も大きい。
コンビニやどこか道路わきに入る時もミーアキャットのように背を伸ばして、段差でバンパーを破壊しないかどうかを確認する。
背を伸ばしたところで全高が116cmしかない天井に頭が当たるので大して見えないのだが。
高速道路を快速しているときが一番安心できる。
大きな段差も心配するような細道も無いので。
例外的に東京にはマリオカートのようなジャンプ台があるそうだ。
やはり都会は一味も二味も違う。
高速道路を快走しているとき、気が付くと後方にスポーツカーが走っているのはよくある事。今日は赤いイギリス車のような車が後方に。
会話する訳ではないけれど仲間感があって楽しい。
そしてしばらく行くと今度は事故か何かで大渋滞。
マニュアルの車を運転していて
『この先事故、〇km渋滞!!』
という掲示板を見た時の絶望感はオートマ車に乗る人にはわかるまい。
しかも停まった場所は長い登坂の途中だ。
今どきのMT車のようなヒルホールド機能なんてないので毎回気を遣って坂道発進。
涙が出る。
MT車は日常を冒険に変えてくれる。
これは大排気量小排気量問わず言える。
バイクも同じでマニュアル車は楽しい。
便利になった世の中だからこそキャンプが注目を浴びるのも現代ならではだろう。オートマ全盛の時代だからこそ原点回帰でマニュアル車の運転が楽しい。
きっとこれはいまだにレコードで音楽を聴いてるようなものなのだろうが、それこそが趣味という感じで自分は気に入っている。