常に何かが無いのが人生。
仕事が無く車が無い時は時間が無限にあり、どこにでも行くことが出来た。
しかしこれは理論上の話であり、実際はお金も車も無いので家から徒歩圏内でしか出かける事は出来なかった。
そしてそれよりも少し収入が増えると今度は出かける時間が無い。
常に何かが無いのが人生。
昔高級車オーナーに対して思っていた事
特にフェラーリを始めとするスーパーカーはリセールがいいので、そのリセール価格を維持するためにも『走行距離を伸ばさない』事は大変重要な条件であり、みな顔を合わせると乗ってない自慢大会をしていた。
”最近いつ乗った?”
”今は10月だけど今年はまだ乗ってない”
”あーほんとに~?俺も今年は乗るぞと思って車検取ったけれど、一度も乗らないうちにまた車検が来ちゃったよ。”
こんな調子だ。
これを当時の極貧の時間は無限にあるが、お金とズボンが無い自分は隣で見ていて
『走るために生まれて来た車もリセール気にして乗ってもらえないんじゃ惨めなものだな、、、。』
と下半身が露出している自分の惨めさは棚に上げて思っていたもの。
自分以外にもそう思ったことがある人はいるだろう。
しかしその後にズボンが買えるくらいの収入になり、憧れの車やバイクを手に入れたところ乗る時間が無いという状態に陥っている。
自分の場合は仕事ではなく子育てのためだが。
スーパーカーオーナーは多忙な人が多い
昔聞いた話にこんなものがある。
スーパーカーのオーナーには当然だが経営者が圧倒的に多く、その中でも医師は代表される職種のように多い。だけど彼らは普段は職場にいて外に出かける暇もないので、極々たまの休みに超濃厚な非日常体験を欲する。ちなみに医師は理系だからスーパーカーの数値にも魅力を感じる人が多いのだと。
まさにこの話の通りだが、人一倍稼いでいるからこそスーパーカーを買える。が、人一倍どころか何十倍も責任が重く休みもないため購入しても乗る暇がない。
経験からもわかるがこれらの車は乗ると疲れる。
せっかく1日空いていても疲れるから乗りたくないと思って乗らない事も多い。
だから出動回数が減り走行距離が伸びない。
自分の場合は娘の世話で1日が終わる。
妻の予定が無く、見ててくれる間のみ何かの乗り物を動かせる。
だから月間走行距離が5kmとか、、、よくある。
何かこうシーソーのようにバランスが上下するものが動いているようだ。
昔の半裸時代は思った。
『ガレージに複数の乗り物があって、さて今日はどれで出かけようかな?』
なんて人生は最高だろうなと。
とんでもない。今はその状況だけど全ての乗り物がホコリを被っているだけなので乗り物はなくても良いか、あっても一台で充分なのだろう。
あっち立たせればこっち勃たず。
あ、下ネタの話じゃないよ。
車が無い時は時間がある。
車がある時は乗る時間がない。
色々上手くいかないのが人生。とりあえず今は月に1~2回どれかを1時間ほど乗るのが楽しみです。