人生の変化と心の変化。
車を一台しか持てないときに一発芸タイプの車を買うのは勇気が必要だった。
今は状況が変わって『普段使いにも旅行も峠も、なんならサーキットもそのまま行ける!』みたいな車は自分にとってほとんど魅力がない車になってしまった。
車の良し悪しは購入者によって千差万別。
憧れのロングツーリング性能
ここのところずっとバイクが好きでバイクばかり調べているけど、好きになったきっかけがハーレーだったのでハーレーのツアラーにはいまだに憧れがある。
初めて買ったのはファットボーイ。
その後はロードキングを購入。
威風堂々としたスタイルでこれでもかとクロームメッキされ、所有欲も満たしてくれる最高の相棒感あるバイクだった。
当時はそれしかなかったので不満も何もなかったのだが、いろんな乗り物を経験した今現在の感覚では上記のハーレーなどは少々パワー不足を感じる。
厳密にはパワーは不足してないのかもしれないが、コーナリング性能だったり制動力だったりの気持ちよく走るための性能がやや弱い。
そりゃそうだ。
見てくれればわかる通り本来は広大なアメリカ大陸を横断するためのバイクだ。
長距離巡行性能が重要視されたモデルを選んでいるのだから当然。
まさに問題はここなんだ。
ロードキングを筆頭にハーレーのツアラーには長距離を快適に走る装備が満載。
防風性能、極厚シート、快適な姿勢に標準装備の大型バッグ等至れり尽くせりだ。
だがしかし!!
子育て真っ最中の今、長距離ツーリングなど優雅に行っている暇はない。
週に1回か2週に1回くらい、近場をさっと走って来る程度の使い方しか出来ないので長距離巡行性能は1mmも発揮できない。
こんな状況はしばらく続くと思うので、その空いた時間に乗る乗り物は短時間で満足が味わえる、高濃度な時間を味わえる乗り物が向いている。
昨年購入したCB1300。
CBに対する憧れと長年作り続けてきた車両の完成度の高さ。
そして街乗りからワインディング、長距離ツーリングまでカバーする守備範囲の広さが魅力だ。
この守備範囲の広さが魅力だが、自分の現在の用途に合うかどうか少々心配がある。
2回購入したS1000RR。
走行性能に関しては文句なし。
笑えるほどの速さ。このバイク乗った後にガヤルド乗るとホンダのフィットに思える。
その代わり街乗りやダラダラ走行、長距離を走ると肩、肘、腰、背中に大ダメージが残り数日間疲労感が抜けない。ガッチリ伏せてドカンと加速減速した時にピッタリはまるポジションなので、ノコノコ走っているとかなり早い段階で体がむしばまれていく。
しかしこの短時間で高濃度な時間を過ごせるS1000RRは魅力的だ。
顔もアホっぽくて好きなのでこれは数カ月に一度しか乗らなくても、大切に持ち続けたいと思う。
万能な乗り物は全て中途半端と紙一重だ。
やはり一発芸タイプの乗り物には敵わない。長距離ツアラー欲しいけれど長距離を走る暇がない。
オフロードバイクも乗ってみたいけれど、オフロードにたどり着く前に帰る時間になる。
午前中の1時間だけ乗って楽しめて、後はガレージに放置してあるけれど満足できる車が今の自分には合っているようだ。