わからない人にはずっとわからない事だけど。
同じお客さんなのにどうしてあの人ばかりいい条件のモノばかり提案されるのだろう。どうしてあの人の周りにはあんなに人が集まるのだろう。
数値では表せない信頼関係やお付き合い。
昭和っぽい話だけどこのつながりは現代でもいまだに大きいと思う。
ガヤルド、フェアレディZでなくても良かった話
営業の経験をされたことがある方もいるはず。
たくさんの同業他社と相見積もりを取り1円単位で値引きを要求して来る顧客と、他社よりも高かろうと安かろうと関係なく指名で注文してくれるお客さんといる。
どちらが大切にすべきお客さんか言うまでも無いし、実際多くの営業からすると相見積もりをたくさん取る人は相手にしたくない。
何かの度に比べられて値引きを要求されるのは鬱陶しいし、多くの企業にとってお客様は神様ではないので、指名してくれる人に最大限の恩恵がいくように対応する営業の方が多いのではないだろうか。
当然比べもせず1社指名でお願いされれば常識のある人、会社であればその期待に応えるべく頑張ってくれるだろうし余計な駆け引きをしなくても言い分顧客も負担が減る。
この事がわかっている人は実際外からは見えない『お付き合い、信頼関係』をとても大切にする。
非常に昔っぽい義理人情の話であるが、現代社会でも間違いなく人と人が関わる以上この要素は結果を左右している。
自分の話で恐縮だが、購入したもしくは納車待ちの車でランボルギーニのガヤルド、日産フェアレディZは車よりもお店や担当さんとの信頼関係により購入した車だ。
こんな事言うと誤解を生んでしまうかもしれないが、
『そのお店、もしくはその担当者から車を買いたい。』
というのが一番の目的だったので車はたまたまそれだっただけで、車ありきで買ったわけではない。ある程度の範囲に入っていれば車はなんでも良かった。
フェアレディZは担当さんの喜ぶ顔が見たかった
日産の担当さんは親切で長い付き合いだ。
以前日産車に乗っていたのでそれ以来のお付き合いだが、車を全部輸入車に乗り換えてからも付き合いは続いていた。
すごく親切でまじめな方なので妻にも『この人から何か買いたいと思うけれど何がいいと思う?』という相談は過去に何度かしている。
結局無理しても欲しい車が無かったのでなかなか思う通りに行かなかったけれど、Zが発売されてしばらく経ってから
『あれ??Zってどこの車だっけ?国産メーカーだよね??もしかして日産??』
そんな話をしてその数時間後に担当さんに電話。Zはまだ買えるのか聞いたら買えると。それじゃそれ買います、という流れだ。
担当さん、自分が買うと思ってなかったそうですごく喜んでくれた。
今まで親切にしてくれたので何か恩返しがしたい、それがフェアレディZを購入した一番の理由だ。車に関してはエアコンが効くという事くらいしか知らない。
信頼関係の大切さ
今は世界の状況が以前と変わって物の流れが大きく変わっている。
ほとんどの物が限定や長時間の納期を要する。
そんな中で他人の話を聞けば、なんであの人ばかり時計だったり、車だったりが案内されてるの?!不公平でしょ!
こんな事はよくあるけれど、大半は信頼関係だったり表面上や数値では見えない関係が結ばれている。今は多くの企業にとってお客様は神様ではないので、企業もお客さんを選ぶ。
信頼関係の大切さがわかる人はみんな相手のピンチの時に助けたり、協力したり、持ちつ持たれつの関係になってることが多い。
SNS全盛の時代なのに、いやSNS全盛の時代だからこそ直接的なお付き合いや信頼関係が見直されているのかもしれないね。