写真を見てもらえばわかる。
形が変わった車に乗ってるので車内から死角だらけで始めて行く場所の恐怖と言ったらない。自分は怖いので基本的には高速道路しか走らない。
所有した人にしかわからない世界
以前大黒Pに行った時にエンツォがやってきた。
周りが注目する中恐る恐るバックで駐車して、犬が運転した車よりも派手に白線からはみ出して斜めにどころか横向きに駐車した。
あの時なぜああなったか今ならよくわかる。
見えないのだろうきっと。
ましてエンツォとなれば頻繁に乗るような車でもない。毎日使う足車と違うので車両感覚も体に染みついていない。サイドミラーからは白線が見えず、この辺かな??と感覚を頼りに駐車するほか手段はない。
ガヤルドも視界が悪い。
座面のお尻側に傾斜が付いており調整して高さを変える事も出来ない。
笑点のように座布団を積むくらいしか対策は無いのだが、そうなると次は低い天井に頭が当たる。
慣れで何とかなる問題なので自分はそのまま乗っているが視界が悪いのは間違いない。
納車された日など、鋭角に曲がるコーナーは全て車から降りて確認してから曲がりたいほど恐怖だった。
運転中のドライバーからの目線。
フロントボンネットは見えないのは当然だが、左右も後ろもとにかく見えない。
狭い道で左側に縁石がある場合も
『このままハンドルきってぶつからないよな、、、?大丈夫だよね??』
と慣れるまで毎回そんな気分。
デジタルバックミラーを付けているが日中は反射して良く見えないし、駐車時にタイヤ止めにぶつかりたくないので車両後方の視界は捨て、タイヤ止め対策の駐車時用カメラとして機能を全振りしている。
ガヤルドの運転席のシート。
イタリア人はきっと自分達と同様に身長180cm位の通常の体格の男性が乗った場合を想定して車を作ったのだろう。
深くえぐれたシートに腰かけると我々のような大抵の日本人は、想定よりも数センチから数10センチ目線が低い。よって上記のようになる。
助手席に乗った妻は身長が150cm台なので、ガヤルドからの視界はどう?って聞いたら
『空しか見えない。』
と言っていた。
前に車がいることすら見えない。
想定している視界の30cm下から見る世界は空だけだ。
後ろも良く見えないので感覚が頼り。
自分の感覚を頼りに下がると、、、。
いやー危ない危ない。
爆死するところだった。
タイヤ止めが低かったので九死に一生を得た。
その昔フェラーリ好きで有名な清水草一さんも360モデナでバックはしたくない。
ホントに苦手、、、と言っている。
カッコいいデザインが多いスーパーカーだがその代わり運転手側に我慢を強いる事が増えているのは事実。外から見てると運転下手で終わってそれだけだが、自分で所有してみるといろんな事がわかるよ。
白線に沿ってまっすぐ停めるだけって思うじゃん。
白線なんてどこにある??って感じだから。