自宅は内外装漆喰。
ずっと漆喰壁の家に住みたくて建ててもらった漆喰マイホーム。
時が経つのは早いもので既に完成して2年以上が経過した。自分が棺桶に入るのも時間も問題。
漆喰や木をふんだんに使ったお家のいいところと悪いところ。
天然素材で作るというコンセプト
漆喰や木など昔ながらの天然素材を多く使って家を建ててもらっている。
木目調とか漆喰風とか偽物が好きではないので、なるべく本物を使っているんだ。
こう聞くとすごくいい感じに聞こえるけれど、実際に住んでみるといい事だけではなく悪い事もある。
今まで住んでいた木目調のアパートでは起こらなかった本物の木ならではのデメリットが多く存在する。
今日はこんな自然素材の良いところと悪いところで気になったところを書き連ねる。
漆喰壁
一番わかりやすいポイントの漆喰壁だがメリットは見た目に始まり様々。
デメリットは壁がめちゃ硬いので、例えば壁に手をぶつけたりすると場所によってはケガをする。小さい娘も寝相が悪すぎて壁に裏拳している事があるが、翌日擦りむいて傷になっている事も。
触るとヒンヤリと日陰のコンクリートのように冷たくて気持ちいい漆喰だが、攻撃力が高いので勢いよく触れるとダメージを喰らう。
慣れてくると当たらないように生活できるようになるけれど、不意に壁に体の一部を当ててしまい出血を伴うケガをしたことは数回ある。
メリットの1つに2年間経っても掃除無しで純白をキープしている。
光の当たり方で表情を変え、時間と共に乾燥して風合いも変わってくる。
家全体を育てるようなイメージだ。
壁紙のように古くなってみっともなくなる事もないし、張替えもない。
釘を打ち付けて穴が空いても、そこにまた漆喰を紙粘土のように塗るだけで補修は完了する。
ただし、壁にマスキングテープやガムテープで何か貼り付けようとしても張り付かない。
引越しの時に養生テープが家中に使えずすごく苦労していました。引越しスタッフさんありがとうございます。
無垢板の床
傷つきやすくて日焼けする。
長い間物が置いてあった場所だけ白い。段々茶色くなってきている。
メリットは木のぬくもりと香り。
雑巾がけすると家じゅうが森の香りになる。デメリットは硬い。小さい子どもが転んだりするとフローリングよりもダメージが大きい。
厚みのある絨毯で対策している。
後は伸縮して隙間が広がったり縮まったりを繰り返している。
窓
3枚ガラスの引き上げ式の窓ガラス。防音性能も密閉性も素晴らしい反面開ける時、硬すぎる。
上に引き上げる時にけっこう大きな力が必要。小さい子どもには絶対に無理。
大人の女性でも最初は声が出るレベル。
使っているうちに少しずつ良くなってきた気もする。
また窓に限った話ではないが輸入品が多いので、壊れると修理が高額&納期が長い。
水栓
写真右が冷水、左が温水だが操作する部分はリアルウッド。
濡れた手で触って放置するとシミになったり劣化したりする可能性大。
腐る可能性も。
通常の水道の場合
①手を洗う
②水を止める
③手を拭く
だが、この水栓の場合は
①手を洗う
②手を拭く
③水を止める
となり、この方法だと余分に水道代がかかる。
木の扉
傷つきやすいし湿気で伸縮自在。
木が膨らんで大きくなりドアが閉じる時に壁に引きずるようになってしまったので、壁の漆喰や扉自体を削って合わせたりとかが必要になる事も。
日に日に濃くなっていく茶色の塗料。
例えば扉交換とかになると完全にそこだけ色が変わる。焼けてない木の色。
ガラスに反射して天井に水面のような模様。
夜にこのライトだけ点けておくといい雰囲気に。ダウンライトだけも良い。
さて住み始めた当時は感動していたけれど今では完全に日常の景色となってしまった。自分で決めただけに失敗したところも数多くあるが、足りない所に追加して少しずつ自分仕様を改良している。
自然素材を使うと傷つきやすかったり、乱雑に使えないのでそこは最初は手間だったけれど、ぬくもりや香り、風合いなど他に満足できる要素が多いので問題なし。
ここが問題ありか問題なしかで別れるところ。
手がかかる事は間違いないけれどキズや汚れが段々味になって行くのが天然素材の魅力。キッチンの漆喰壁には妻がミキサーで吹き飛ばしたカボチャスープのシミが出来ている。