過去の自分と比べて。
昔の自分と比べて今は少しだけ、人並みの生活が出来るようになって来た。これはオーナーになったからこその感覚なのだけど、少しいいホテルのエントランスにQ8で乗り付けると、どこか誇らしげな自分がいる事に気が付くんだ。
自分の欲しいものが手に入らなかった頃と入った後の気持ちの違い。
何もかも羨ましく思えた極貧時代
昔はどんな車で旅行に行ってたって?
旅行に行くお金なんて全くなかったよ。
20代前半の頃なんて極貧過ぎて2日に1食しか食べない日も多くあった位。食べても1日1食だったが。
自分で打ち込んでいる事があったからそうなったのだけど、バイト先の年下の高校生が
『最近いつ飯食ったんすか?』
【一昨日の夜が最後。】
『コロッケ一個食べます??』
【ありがとう(涙)】
これはマジの会話だ。このコロッケをくれた友人、ラーメンを奢ってくれた友人たちの名前も顔もよく覚えている。
本当に極貧できつかったが
『いつの日かきっと、、、』
この想いがあったからこそ、そして支えてくれた仲間たちがいたからこそ、今の自分がある。感謝。
ところでそんな頃はホテルに泊まるなんて絶対無理だった。野宿だ野宿。
その後、中古のカタカタうるさい国産車を買ってバカ面下げて乗っていた時期もあった。
そんな過去があったからこそ、Q8に乗って高級ホテルのエントランスに乗り付け、ドアマンにドアを開けてもらい荷物を運んでもらう。
時々でもこんな生活が出来るようになった今は格別の思いがある。
今の姿を見せたいのは他人ではなく過去の自分
今のQ8に乗って高級ホテルに行くことが出来るようになったのを見せたいのは他の宿泊客や友人ではない。
過去の自分自身だ。
今は滅茶苦茶辛いけれど諦めなければ10年後にはこんな生活が出来るようになるよ、と教えてあげたい。
当時から自分がそんな生活が出来ないかもしれない、、、なんて一度も思ったことは無かった。絶対出来ると思っていた。
そうなる事が目標だったので。
だから、夢を実現することが出来て嬉しい。
ホテルに到着し、ドアマンに車のドアを初めて開けてもらった頃は緊張してやたらペコペコしていた。猫背ですみませんすみません!とペコペコして小者感は最大級だっただろう。
今は回数を重ねて手順にも慣れ、スムーズにキーを渡して車を駐車しておいてもらえるようになった。
車をホテルのエントランス前に停める。
車のドアを開けてもらい荷物を運んでもらう。
車のキーを渡し、自分はそのままいい香りのするホテルの中へ背筋を伸ばして歩いていくんだ。
この時に過去の経験が走馬灯のように頭をよぎる。
夢を叶えた今は当時はきつかったけれど頑張って良かったと思う。
結局いい事は勿論、悪い事もどれもみな大切な経験として今に繋がっている気がする。
後から考えればもっと上手にできたこともたくさんあったが、”上手くいかなかった”という良い経験が出来た。
クソみたいなバイト先でコケにされたのもいい思い出だ。
人生は上手くいかない事の方が多い。
しかし、ブレずに目標を持って進み続けていれば必ず達成することが出来る。
そのためには数えきれないほどの失敗が必要だ。
いくつか失敗して辞めるようでは話にならん。
数えられるくらいの失敗では無理だ。
今はまだ目に見える結果が出なくても、この走馬灯のハイライトのシーンを作っている期間だと思ってこれからも頑張って欲しい。
目指していれば必ず達成できる。