年間数人は出会う気がする。
相手が自分よりも社会的な地位や、大切にしている事が上だとわかると急に豹変して自己防衛に走ったり、相手を威嚇しだしたりする人がいる。
年間数件はこういう人にあうので、性格のパターンの1つだろう。
今日はそんな人たちの実例を紹介。
自分もフェラーリオーナーと言い張る飛び込み営業
これはコロナ禍以前の話だが、自分の中で傑作なので今でもよく覚えている。
360モデナを所有していてボディカバーをかけて庭に停めてあった時なのだが、下半身のどこかにカバー被ってそうな田舎っぽいおにいちゃんが、飛び込み営業に来たことがある。
何の営業だったかも覚えていないが、相手との共通の趣味を持っている事は営業の強みにはなる。
そこをはき違えたのだろう。
こんな感じの会話をしたんだ。
やり取りをわかりやすく文章化するためにここでは自分を『N』、訪問営業のカバー被ってそうな兄ちゃんを『皮』と表現する事にする。
皮『車好きなんすかー?何乗ってるんすかー?』
N【フェラーリですよ。車好きなのですか?】
皮『あ、フェラーリなんすか。あ、そうっすか、、、、。いや、自分もフェラーリ乗っちゃってるんですよ。。』
N【そうなのですね。奇遇ですね。フェラーリの何に乗っているのですか?】
皮『いやー、あのー、、、。あ!めっちゃ赤いやつですね!!』
N【めっちゃ赤いんですね。なんていう車名ですか??】
皮『、、、。そのー名前は明かせないんですけれど、めっちゃ限定のめっちゃすごいやつですよ、、、。それで、ちょっと外では言えないですね。。。』
N『めっちゃ限定のめっちゃすごいやつなんですね。ちなみにトランスミッションは何ですか?』
皮【トラの脳みそ、、、??】
N『トランスミッション。』
皮【いやもうトランスパーカッションも限定なんですげーやつですよ。本当にこれはフェラーリ本社から言っちゃいけないって言われてるんで!申し訳ないけどすげーやつとしか言えないんすよ、、、。】
そして段々居づらくなって来たようで、次のアポがあるからと言ってそそくさとピンポンダッシュの速度で逃げて行ってしまった。
聞いた話をまとめると
・フェラーリに乗っちゃっている
・車種は? めっちゃ限定のめっちゃすごいめっちゃ赤いやつ
・トランスミッションのMTかオートマかについては 限定のすげーやつ
という具体的な説明をしてくれた。
ここまで来ると哀れだが、別に見栄を張らずに聞きに徹するとかすればいいのに。
さすが皮を被っていそうなだけの事はある男だ。
現在に至るまで彼ほど優れた営業にはまだ会ったことがない。
先日は謎の配達の人が豹変する
先日たまたまガレージを開けてバイクの洗車をしていたら、時々配達に来てくれる人が勢いよく話しかけてきた。
『ランボルギーニ乗ってるんですね、、、。自分も友達がアヴェンタドールやフェラーリ乗ってますね。みんな乗ってますよ。でも、本当に好きな人は乗らないですね、こういう車は、、、。自分みたいに本当に好きな人間は250ccのバイクをフルチューンして乗ります。めちゃくちゃ金かかりますよ。維持も大変だし。でも、本当に好きな人間ってこういう方行っちゃうんですよね、、、。スーパーカーって見た目だけで遅いじゃないですか。250ccの速さはもう別格ですからね。』
冒頭の二行で上記の皮系の話だと理解したのだが、その前に1つ言わせてくれ。
俺は何も言ってないし、何も訊いてないぞ。
自分との差を感じて、でも自分もすごいんだぞと言いたい事はよくわかった。
しかし、このエリアの配達担当しているなら不必要に届け先との関係を悪化させない方が良いと思うのだが、それよりも自分のプライドを守る事の方が重要だったようだ。
それをすることで自分がどういう評価をされるかという事まで頭が回らないのだと思うけれど、スーパーカーを所有するとこんな人達はあちこちから出てくる。
良い事も悪い事も自分が思っている以上にスーパーカーの存在って大きいみたい。
困ったもんだ。