教習所の変化。
現在自動車教習所へ教習に来る多くの人は男女問わず、自動車整備業などの『特殊業務』に就く人でない限り、ほとんどがAT限定で免許を取るのだとか。
20年で教習所が保有するMT車の教習車も1/10になったそうだが、娘が大人になる頃の教習所はどんな状況なのだろうか。
MT車は人気が無いから予約が取りやすいは間違い
20年前は免許を取るなら『MT一択』の風潮が強かった。
男性のみならず女性の多くも、将来乗るかどうかもわからないMT免許の取得に励んだもの。そして、どうにもマニュアル車の運転に対応できない人が途中でATにドロップアウトするという流れが多かった。
だから男性でオートマ限定しか持っていないというのは、繁華街でアソコをだしたまま歩く位恥ずかしい事だったのである。
それがどうだろうか。
現在では免許を取る大半の人がオートマ限定なのだという。
男女問わず。
実際現行販売されている車でMT車両を探すことの方が困難だろう。
大半はオートマなのである。
前述の通り今やMTの免許が必要なのは、いろんな車種を診る必要がある整備士か車が趣味の人だけだ。
MTが運転出来ないからと言って困る事は何もない。
今やスーパーカーだって全てオートマなのだ。
それなので、最近の不人気MTは教習所のピーク時に行ってもさぞかし教習の予約が取りやすいだろうと思い、教習所に勤める人に聞いてみた。
すると予想外な回答。
『MT教習の予約は通年取りにくいです』
と。
一番の理由は教習所のMT車両の保有台数が圧倒的に少ないから。
現在全盛期の1/10の台数しかMT車を保有していないため、その2台位の教習車をフル稼働して回しているのだという。
予約も取りづらくATに比べて卒業までが早いとかって言う事も無いのだそうだ。
車に対する価値観の変化
20年間で激減した教習所のMT車両。
ここから自分の娘が大人になる20年後はどんな状態なのだろう。
そういえば若者の車観も随分変わっているのだそう。
例えば現在免許を取る人たちは、人によっては不名誉な”ミニバン世代”と呼ばれるカテゴリに強制的にカテゴライズされる。
実際問題、車が好きでいつもカーセンサーを見ているような人以外は車に求める条件として”スライドドア”が必須装備であり、スライドドアではない車は不便で使いづらいという意識もあるよう。
自分の親がミニバンに乗っていて、それで長年育って来たから車と言えばミニバン。セダンとか特殊な車はちょっと、、、、というのが本音だろう。
そういえばうちの親もミニバンに乗っていたが、自分の場合スライドドアは開閉中にアソコを挟む危険があるため好まない。
教習所も20年後にはもしかしたら全然違う形になっているのかもね。