物で得られる満足感は大きくない。
何もない頃は車や時計を持っている人が羨ましくて仕方がなかった。
威張ってるアイツの前にもっといい車で乗り付けてやりたいと毎晩思っていた。でも、自分の欲しい物が全て手に入った今、結果として物で得られる満足感など大したことなかったという実感しか残っていない。
満足度100%が細分化されるだけ
当たり前のことだが一日は24時間である。
これはどんな人も全く変わらず同じだ。
何も持っていなかった昔はガレージに複数台車を保管して、バイクもあって、そして趣味の時計が複数本あって、ブランドバッグや服がたくさんあって
”今日はどれを身に付けようかな~”
と悩める人は、何一つ悩みが無い幸せしかない世界だろうと思っていたんだ。
でも実際規模は小さいものの上記の通りになった結果、全然そんなことない!
複数本の時計や車があっても使える時間は24時間しかないし、体力の事もあるので全てを100%愛して愛でる事なんて出来ないんだ。
時計が5本あれば100%の愛情×5=500%ではなく、20%の愛情×5=100%になるのである。
そこに車やバイクがあると更に細分化される。
今はガレージも複数台所有も叶えているけれど、昔ダイハツのコペン1台しか持てなかった頃、天気の良い日は毎日キレイに洗っていた頃とどっちが幸せだったと問われれば、同じくらいの幸せだったと感じている。
コペン1台の頃は愛車のメンテナンスや掃除に3時間かけることも余裕だった。
でも愛車が3台になったら3時間×3台=9時間のメンテナンス時間にはならないんだ。
業者かよってなっちゃう。
結果として3台の愛車になれば1時間×3台=3時間の愛車愛でるタイムになったんだ。
無い事を落ち込む必要はなし
これは自分で体験したからこそわかる事なのだが、こんな話を聞いても結局人は体験してみる事が一番理解できるのは間違いない。
だから、何か欲しい物がある人は是非ともチャレンジしてもらいたい。
自分としても頑張っている人を見るのは大好きである。
ただ、同時に言いたい事もある。
手に入れる事をモチベーションにして頑張るのはとても良い事だ。
間違いない。
しかし、何かを目指さないから負けとか、だらしないとかではないという事は強く言いたい。
経験すればきっと大なり小なりわかる事なのだが、結局物で得られる満足感などたかが知れている。
いずれ飽きる。
購入頻度が多ければ尚更。
ブランドバッグよりも娘が初めて書いてくれた似顔絵の方が100万倍尊い。
飽きることがない。
だから今昔の自分のように物に依存せず、幸せを噛みしめている人はブランド品など1つも無くても大勝利組だ。
これは間違いない。
自分が手にしているもので失いたくないもの
自分が現在手にしているもので絶対失いたくないものが2つある。
それは家族と家族と過ごすための時間だ。
物とは比べ物にならないほどの満足感や充足感、幸せを感じることが出来る家族との時間は唯一無二であり、何よりも守るべきものだ。
自分の好きなモノを全部手に入れて出した答えがこれなんだ。
繰り返しになるが、物で得られる満足感などたかが知れている。
上を目指しても際限なく上はある。
戦い続けるのも人生だが幸せを求めているのであれば、それは意外と近くにあるものなのである。