憧れの車のランキング。
いつかは乗ってみたい憧れのカーブランドランキングの最新版が発表された。
これを見て思うことは人それぞれだろうが、これは現代の日本の世相を極めて端的に表しているように見える。
BMW、フェラーリ、レクサスが1位
パーク24が行ったアンケート結果によると、いつかは乗ってみたい憧れのカーブランドの1位はBMW、フェラーリ、レクサスなのだという。
ちなみに前回3位だったポルシェは4位に、同じく前回同率3位だったメルセデスベンツは5位に落ちているのだそうだ。
車が好きな人からすると色々言いたくなるアンケートだと思うのだが、この結果を見る限り所謂ごくごく一般的な車への価値観を持っている人の回答が多いと自分は思った。
詳細は以下にある。
パーク24は2022年2月9日、「クルマへの興味」に関するアンケート結果を発表しました。
この調査は、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に2021年8月にインターネット上で実施し、6576人が回答しています。
「一度は乗ってみたいと思う憧れのカーブランド」を聞いたところ、BMW、レクサス、フェラーリがいずれも12%で同率1位という結果に。レクサスは2015年の調査開始以来、初めて1位にランクインしたといいます。
前回3位だったポルシェは4位に、同率3位だったメルセデス・ベンツは5位となりました。「その他」では、ランボルギーニやアストンマーチンといったスポーツカーブランドや、EV(電気自動車)のテスラという回答も見られました。
憧れのカーブランドを選んだ理由はなんでしょうか。
結果を見ると「デザインが好き」が51%でダントツトップとなり、2位の「ステータスを感じられる」(29%)と20ポイント以上の差をつけています。
3位以下は「周囲の目を惹きたい」「テレビ・映画で見た」「エンジン音が好き」「安全性が高そう」「乗り心地が良さそう」「手が届かないから」「好きな人が乗っている」と続きます(この設問は複数回答可)。
1位の3ブランドそれぞれの理由を見ると、BMWとフェラーリは「デザインが好き」、レクサスは「ステータスを感じられる」が最多でした。
"一般"に広く認識されるわかりやすい車が上位独占
実際乗っている人の意見はまた違うと思うのだが、この回答者たちは『一度は乗ってみたいと思う憧れのカーブランド』というカテゴリの回答で、つまり言葉通りに見れば現状は乗っていない人の意見である。
となると、そこに車の具体的な走行性能などの魅力部分が入ってくることはほぼゼロ。
そしてブランドを見てみれば例えばBMWとレクサス。
どちらも巨大グリル世界選手権を代表するブランドであり、欧州の評論家に言わせれば『BMWは数km先からでもBMWが来た!とわからせるデザインになっている。』
と言われるほど最近のモデルは巨大グリルが売りである。
そしてレクサスも人工衛星から確認できる位の大きなグリルが特徴だ。
フェラーリに関しては多分、どんな車か良く知らないけれど富豪が乗ってるらしい車だから、、、とかそんな位だろう。
高級車や高性能車は他にもたくさんあるのだが、何にせよ”自分の周りにいる人たちが高級車と一目で認識できるかどうか”が最大の焦点になっているように見える。
他者評価が気になる日本人
周りにどう思われるか。
これがすごく気になるようだ。
勿論集団で生きていく上では和を乱さないためにも必要なスキルではある。
が、しかしいつかは乗りたい、欲しいという車も
多分『自分が昔から憧れていた車』ではなく、他者の評価を気にして選んだ要素も相当に含まれているように見える。
本当はこれでも十分だし、むしろこっちの方が好きなんだけど世間的にはあっちの方が上だから、、、といった具合だ。
何が言いたいのかと言うと
この上位の車を選んだ人やその理由からは
・目立ちたいから
・すごく思われたいから
・成功者と思われたいから
・お金持ちと思われたいから
という下心が見える。
そんな人が多いので今の日本はすごそうに見える車が超絶大人気だ。
完全にそっち側に寄りきっている。
横綱もビックリなほどの寄り切りである。
それが自分のモチベーションになり頑張る源である人もいると思うけれど、実際自分に厳しく頑張れる人なんてごくごく一握りだ。
努力は出来ないけれどすごく見えたい、すごく見られたい。周りの人を圧倒したい。
そんな人が増えているようで色々心配である。
平均収入も下がり続けているというのも上記の理由からすると納得できる。
他者との比較ではなく過去の自分との比較がオススメだ。
周りの評価なんてどうでもいいので、(周りは勝手な事しかいわないし、言った事に責任も持たない)自分の好きなように生きて行こう。
高級時計もそうだが、自分だけがわかる魅力って最高に素敵だと思うぜ。