大きい事は良い事だ。
V40のテールレンズに水が入って抜けない、とボルボのディーラーに相談したら整備のための代車とセットで引き取りに来てくれた。
自宅にやってきた、V40と入れ替えになったXC90に乗ってみた感想。
子どもが出来ると気になる大きい車
今までは車は小さくて軽い乗り物ほど魅力的に見えた。
乗車人数もMAXで2人、別に1人乗りでも構わないと思っていたのだが、これが小さい子どもがいると話は別。
チャイルドシートって思ったより大きくてスペース取るし、お出かけの際の着替えとオムツとよだれ拭きとおしり拭きと、、、とこれだけの荷物があると、何も買い物してないのに荷室は満タンスタートになる。
室内でオムツを変えたり着替えたりする事が出来れば便利なので、そうなると大きい車は子連れ家族には嬉しい。
ボルボ車のインテリアは以前はベントレーにいたデザイナーが設計している。そのために特にインテリアはクラスを超えるハイクオリティさだ。
価格の倍くらいしそうなインテリアで、車内から見渡す質感にはほとんどの人が満足するだろう。
そこに世界最高レベルの安全性能を備えているのがボルボなので、これらに魅力を感じる人が選ぶことが出来る一番大きいSUVが今回のXC90である。
VOLVO XC90 T5 AWD Momentum[4WD]
全長x全幅x全高:4950x1930x1775mm
ホイールベース:2985mm
車両重量:2060kg
駆動方式:電子制御AWDシステム(四輪駆動)
エンジン種類:「Drive-E」直列4気筒 ターボチャージャー付 DOHC 16バルブ ガソリン直噴エンジン
総排気量:1968cc
最高出力:254ps(187kW)/5500rpm/最大トルク:35.7kg-m(350N・m)/1500-4800rpm
トランスミッション:ギアトロニック 電子制御8速オートマチックトランスミッション
燃料消費率:12.8km/L[JC08モード燃費]
タイヤサイズ:235/55R19
メーカー希望小売価格:7,740,000円[消費税込]
XC90のたくさんあるグレードのうちの最もベーシックなモデルだ。
スペックを見て気になるのは、この巨体を2000ccのエンジンでストレスなく動かすことが出来るかどうか。
内外装のデザインに関しては文句の付けようがない。
ギラギラと誇張しないところも素敵だ。
三列シートのため二列目シートの足元は外側の大きさからイメージするほど広くはない。
市街地走行
車内の静粛性はとても高く外界からの騒音をシャットアウトしてくれる。
エンジン音は車内には聞こえるが耳障りな音ではない。
ボディの大きさに関して、やや頼りないか細い声のエンジン音が響いてくる。
エアサス非搭載車両だが、乗り心地は普通と言ったところ。
荒れた道は揺すられるし、キレイな舗装路では静かな走り。
そのレベルは、ごく一般的なもの。
特別硬いも柔らかいもない。
だから、逆にラグジュアリーなフワフワな乗り味を期待すると面食らうほど揺れる。
加速力に関しても市街地で普通に発進停止する分には特に問題なし。
強めに加速するときはエンジンが3000~4000回転位まで回るのは排気量と車重を考えても仕方がないが、いずれにしてもこの車の用途から考えれば充分足りているパワーだと思う。
アイドリングストップの出来もよく、始動時の振動もタイムラグも少ない。
高速の合流や強い加速が欲しい時を想定してアクセルを大きく踏み込んでみた。
のんびりしたトルコンATが8、7、6、、、とギアを下げていきジワーっと加速する。
パワーと車体の大きさを考えれば十分な加速ではあるが、例えばドイツ系SUVによくある”一人で運転する週末にはワインディングも充分楽しめる”ような力強さは皆無。
ラグジュアリーな走り専門ののんびり走る大型SUVだ。
まとめ
車体が大きく運転する前は心配になるものの、そんな心配を一瞬で吹き飛ばすほど見切りが良い。普段乗っているV40の方がよっぽど見切りが悪い。
車の運転が苦手な妻も運転して、裏道とか余程狭い所に入らない限りは行けそうと言っていた。
思ったより小回りもきくし、普段からこれ一台で過ごす事も問題なさそうだ。
室内は快適でラグジュアリーなので満足感も非常に高い。
気になっている人には自信をもってオススメ出来る車だと思った。