お金の使い方について考える。
昔は完璧に体験よりもお金を”物”に変える方が有効な使い道だと思っていた。
でも最近は逆。どんどん体験できることを増やしていきたい。
そう思う理由について話そう。
お金はただの交換券
地域の野菜の交換券やちょっとした年末の集まりの豚汁交換券とか、お金なんてそれの延長だと思っている。
それら野菜の交換券や豚汁交換券であれば、いつまでもストックしておく事はなくどんどん使うだろう。
同じようなもので、お金は使う目的があって初めて生きるもので、集める事を目的としていてもあまり意味がないように思える。
死んだら向こう世界には持って行けないものだ。
そしてお金の価値は日々変化する。
最近は見ていると、どんどん価値が下がっているように見える。
極端な話、20年前からタンスに100万円貯めてあったとしても、当時100万円で買えた大半のモノは今は100万円では買えない。
お金は生活に困窮しない程度に上手に使って行く事が一番賢いと思う。
モノから体験へ
上記の写真はS1000RRとアウディで、輸入車に不慣れな妻と2台で首都圏までツーリングした時の写真だ。ウィンカーが国産車と反対なので手書きのメモを張り付けたのだが、こういう事って今でもおかしくて話題に出る。
今思えば笑い話だけど、当時は車線変更するのもドキドキで大変だったよねと。
一見、モノは残るので体験よりも効果的なお金の使い方にも見える。
が、モノは満足感の持続が短い。
車でもバイクでも、時計でもバッグでも服でも!
購入したその日をピークに嬉しくてたまらない毎日から、それがあって当然になり、初めて購入した時ほどの感動はなくなってしまう。
だから、自分の周りにいる全ての人が
『ついに夢だった車を手に入れました!一生大切に乗ります!!』
といって、全員あっという間に手放している。
それに対して
体験は満足感の持続はとても長いどころか、時間と共に美化される傾向もある
のである。
楽しかったことは本当に楽しかった事としていつまでも記憶に残る。
当時はなんだかな、、、と思ったことがあっても、数年も経てば大抵いい思い出になる。
そして、体験を通して新しい価値観が広がる事も多い。
人脈が広がったり、世界が広がったり、新しい興味の扉が開くことだって!
だから、最近はモノから体験へと価値観が変わっている。
いまだに笑える2台でのツーリング。
横浜のホテルでフレンチを食べたのも良い思い出。
秋には落ち葉で滑って転びそうになりながら写真撮ったり。
バッグや服も好きで買うけれど、モノを買った感動はあっという間になくなってしまう。気に入ったモノを買って長く使うのはエコ。
1回の値段は高くても、例えば高級ホテルに泊まったり、泊まらずとも食事だけでもしたり、バンジージャンプしたり旅行行ったり、、、。
こうした事っていつまでもずっと覚えてる。
お金をかけなくたって、そもそも体験の方が尊い。
1万円の服を買う事より、使い終わったペットボトルでイカダを作って近所の川を横断成功する事の方が、自分にとってよっぽど価値が高いんだ。
これからも家族と、友人といろんな体験をして笑って過ごしていきたいと思っている。