数が少ないからね。
2035年までに内燃機関車の新車販売を実質禁止するEUから、フェラーリやランボルギーニ等のスーパーカーメーカーを保護する方法を協議中だとイタリア政府。
元々謎も多い内燃機関車の販売禁止令だが、国を代表するブランドを守るため政府が動いたのは素敵。
環境に与える影響は全体から見えれば無いか極わずか
フェラーリの2020年の年間生産台数は出荷ベースで9119台だそうだ。
これは勿論世界中に向けて出荷した台数の合計なので、各国に届いた台数は年間数百台程度のものだ。
これに対してワーゲングループなどは全体で年間1000万台ほどの台数を出荷している。
ただでさえ数が少ないのに、これらスーパーカーのオーナーはあまり乗らない人も多い。
走行距離が伸びるのを嫌って乗らない人もいるが、実際には毎日乗らなくても時々乗れば十分満足してしまうほど、満足感の高い車なのである。
そんなほとんど乗らない、走っていない車に、毎日通勤に使う車と同じ条件を課すのはあまりに酷な話。
イタリア政府がEUと協議中であると報道された。
イタリアは2035年までに内燃機関車の新車販売を実質禁止する計画の欧州連合(EU)と、 フェラーリやランボルギーニなどスーパーカーメーカーを同計画から保護する方法で協議中だ。
チンゴラー二環境相がブルームバーグテレビジョンとのインタビューで明らかにした。
同相はチェルノッビオの会議場でのインタビューで、イタリア政府はEUの方針を完全に支持するものの、「巨大な自動車市場にはニッチ市場がある」とし、主要自動車メーカーと比べ販売台数が格段に少ない高級車メーカーに新規則をどう適用するかを巡り「欧州委員会と協議が進行中だ」と述べた。
さらに「こうした自動車は非常に特殊な技術を必要とし、移行に向けてバッテリーを必要とする」と説明。「重要な一歩はイタリアが高性能バッテリー生産で自立することで、このために国内に非常に大規模なバッテリー生産施設を設立するギガファクトリー・プログラムを開始している」と付け加えた。
電動化は否定しないまでも内燃機関の延命措置だろうか
2つの気になる事があった。
1つは環境相の名前と、もう1つはバッテリーのギガファクトリープログラムを国内に開始している事。
既にハイブリッドスーパーカーも発表しているフェラーリだが、電動化路線に大きな変更はないようだ。その上で表だっては出てこない作戦があるように見える。
自動車の大変革期にある現代だが、何でもかんでも一気に変えてしまうのではなく、良い物は残していって欲しい。
この辺の車は元から生活には一切必要ないものなのだし。
活発化する高級時計市場然り。
最先端の便利時計ばかりが必要とされているわけではないんだ。