オリンピックのいい話。
オリンピックが良いわけではなく、あくまで個々の問題ではあるが。
先日のオリンピックで選手が「赤ちゃんを救いたい」と獲得した銀メダルをオークションに出品したところ、落札した企業が銀メダルを受け取らないという発表があった。命の尊さ、思いやりに溢れた美しい話でまた涙が出る。
落札した企業が銀メダルは受け取らず金額だけ支払う
落札者側は本当にカッコいいし、出品者の選手も然り。
両者ともに思いやりに満ち溢れた行動だ。
「赤ちゃんを救いたい」と銀メダルを出品⇒落札した企業が受け取らず「寛大な行動に心を動かされた」
東京オリンピックで手にした銀メダルをオークション出品したポーランドのマリア・アンドレイチク選手に対し、落札した企業がメダルを同選手から受け取らないと発表した。アンドレイチク選手は、生後8カ月の赤ちゃんの手術費用を捻出するために、やり投げで獲得した銀メダルをオークションに出品していた。
アンドレイチク選手の銀メダルは、ポーランドのコンビニエンスストアチェーン「ジャプカ」が、12万5000ドル(約1370万円)で落札した。
アンドレイチク選手は8月16日に「これでアメリカに行くことができる」と感謝のコメントを投稿。
メダルは自分自身にとって「多くの困難がある中での、苦しみや信念、夢を追うシンボル」であり、ジャプカにとって「メダルが、私たちが共に闘ったシンボルになって欲しい」とつづった。
しかし、落札したジャプカは、銀メダルを受け取らなかった。
ジャプカはSNSで「オリンピック選手の美しく寛大な行動に、私たちは心を動かされました」「素晴らしい人間であることを示したマリアさんの手元に、銀メダルを残すことを決めました」と伝えた。
ハフポスト日本版
「赤ちゃんを救いたい」と銀メダルを出品⇒落札した企業が受け取らず「寛大な行動に心を動かされた」
photo ロイター
父親になったからこそわかる子どもへの愛情
自分自身が親になるまでは想像は出来ても、ここまで共感することは出来なかった。
公共交通機関で小さい子どもが大泣きしていても、今ではきっと何とも思わないと思う。
今まで車が大事、バイクが大事、時計が大事、家が大事、、、。
対象がモノばかりだったが、自分の子どもが生まれてからはそれらを即日売り払ってでも、子どもの事を優先したいと思うようになっている。
親の子どもを思う気持ちってそれくらい強い。
これは体験してみなければわからなかったことだ。
今ではとても良くわかるので、同じ立場だったら選手と同じことをするし、この落札した企業のような行動が出来るようになりたいと思う。
落札したメダルを受け取らず、金額だけ支払うのはもはやただの寄付だが、その男気溢れる行動は最高にカッコイイと思う。
今回のオリンピックは競技会場の外で多くのドラマが生まれている。
コロナ蔓延で行動範囲がどんどん狭まってしまうが、このような話は心をほぐしてくれて優しい気落ちを思い出させてくれる。
アメリカで受ける手術の成功を祈るばかりだ。