継続する事の難しさ。
当初から日本での割り当ても少なかったので、国内でも姿を見たのは僅か数回ほど。ホンダは常に新しい事に挑戦し続けているものの、なかなか続かない事も多い様子。今回NSXも2022年で生産終了になるようだ。それを受けて私見を述べる。
継続する事の難しさ
名車と名高い初代NSX、そしてS2000、S660、新型のNSXと様々なスポーツカーを発売してきたホンダ。しかし、そのどれもが既に販売終了しているか、販売終了が確定している。
今や日本のメーカー唯一とされたF1参戦も、一番直近が第四期目のプロジェクトであったそうだが、これも先日F1参戦終了を発表済。
大企業として挑戦する精神は持ち続けるものの、状況が厳しくなってくると撤退も早い。
撤退しても参戦するだけいいと言えばそうかもしれないが、王者メルセデスに迫るほど強くなってきた、ホンダエンジンで勢いに乗っているレッドブルなどは相当にがっかりしているのではないだろうか。
この撤退を英断と取るかどうかは人によるが、個人的にはNSXのようなスーパースポーツを販売するメーカーがこれでは正直悲しい。
新規参戦する事は大変だが、その後に継続する事はもっと難しい。
高級品ってブランドの価値が多く含まれている。
現代のファッションブランドでも一流として名を残しているブランドは、会社が苦しくても決して安売りせず、自分たちの誇りとプライドを守っていたブランドが多い。
不況時に商品を売る方法は簡単だ。
値下げをすればいいのだ。
しかし、一度値段を下げるとそれ以上にブランド価値を下げてしまう。
お客さんは値下げするブランドである事を学習すれば、値下げした時にしか商品を買ってくれなくなってしまう。
そうして、負のスパイラルに突入して安価なブランドに成り下がっていくのである。
自分から見てホンダはこれに近い。
それに比べF1の代表選手のフェラーリは本当にすごい!
全くブレない。
だから、フェラーリは孤高のブランドあり続ける。
ホンダに2000万円は出せないが、フェラーリには3000万円出せるというのはここの差が大きい。
今回もNSXの生産終了のアナウンスと、F1撤退の話を聞いた。
ホンダは頑張っているものの、ブランド価値も含まれるスーパースポーツの第一線で戦って行く事はなかなか難しいと思うのが個人的な意見だ。
ホンダが、いや日本が世界に誇るフラッグシップスポーツカー、ホンダNSXが生産終了となる。
1990年に登場し「日本で唯一のスーパーカー」といわれ、「人間中心のスーパースポーツ」というコンセプトの初代NSXに続いて、その価値観を継承した2代目となる現行型NSXは、2016年8月に発表された。
ホンダ独自の電動化技術3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」の採用により、唯一無二のレスポンスとハンドリング性能を実現した稀有なモデルだった。
今回「最終仕様」として新たに投入する「Type S」は、今までの NSX を超えるパフォーマンスとデザインを追求したモデルとなるそう。
詳しい日時は追って発表されるそうだが、最終仕様のType Sは、この2021年8月中に正式発表となり世界限定350台(国内割り当ては30台)の販売となる。価格もスペックもまだ発表されていないが、たとえどれほど高くても販売開始直後に完売となるだろう。
BestCar Web
あぁ…ついに…2022年12月にホンダNSX生産終了 最終仕様「Type S」発表へ
騒ぐのであれば貢献したい
元々自分はホンダファンでもNSXのファンでもないので、当初から何も言っていないが新型NSXが発売される当初は”日本の割り当てが少なすぎる。海外でばかり売らないで、もっと日本市場を大切にすべき!”みたいな声がチラホラ聞こえて来た。
スバルに対してもWRXのような車をもっと出していくべき!と言っている人もいる。
しかし、実際国内の販売見込みと過去の販売実績を鑑みてのメーカー判断。
近所のアルファロメオでも4Cを気に入ったからと、1台を観賞用、もう1台を乗る用に2台同時オーダーした人がいたそうだ。
実際にこうして貢献していれば意見も言っていいと思うのだが、NSXやWRXを金額的に購入できない人たちがメーカーの方針を叩くのは、どうも違うのではないかと思うのである。