一般的な仕様の物は使いやすい。
今月で新しいお家に住み始めて1年が経つ。振り返ると本当に早い。
自宅は色々こだわったポイントがあるのだが、実際(予想していた事も含めて)これは結構使いづらいな、というものが3つある。
後悔している事ではないので笑いのネタとして紹介しよう。
本物主義
昔から変わらない想いがある。
”~風”や”~調”が大嫌いなのだ。
例外もあるけれど、
・すごい速そうで遅いスポーツカー。
・金持ちっぽく見えるふりをするカツカツな人。
・本物以上に自分を大きく見せようとする人。
・本物が使われていない高級品。
など、物だけでなく人も対象になっている。
当然、木目調、金属調、メッキ調、レザー調、、、こうした本物でない物は極力自分の周りには置きたくない。
例外として、そこに本物を使う事で使用条件が極端に制限されたり、保守管理が大変になる物だ。そこはケースバイケース。
今では本物ではない商品でも開発が進み、本物よりも耐久性があってそっくりな物も多い。しかし、あくまで自分のこだわりと趣味として、なるべく本物にこだわったのだ。
が!!
わかっていた事ではあったが、こりゃ大変って事もある。1年間住んでみて特に強く感じた3つの設備を紹介。
家を建てる時には気をつけて、、、ではなく、ただ笑って見てくれればそれで良し。
①真鍮製のトイレットペーパーホルダー
トイレットペーパーホルダーは真鍮製なのだ。
キレイだけど、この上の蓋みたいな部分が重い。トイレットペーパー使う時に少し長めにペーパーを出すとしよう。
蓋の重さで強制的にミシン目が入っているところ毎に切れる。
すごい短いトイレットペーパーが量産される。
蓋の重みでペーパーが切れないように蓋を持ち上げて紙を出す必要がある。もしくはミシン目の無いペーパーを使うか。
そして交換時、芯棒がスプリング式でトイレットペーパー交換の度に芯棒ごと外すのだが、これ硬すぎ。交換の度にものすごく骨が折れる。
でも、1年も経つと慣れてくる。
②水道の木の取っ手
手洗い時に水を出したり止めたりするレバーは木を使っている。
ホントに木なので、濡れっぱなしにして置くとカビる&腐る。
取り扱い方法として『水気をこまめにふき取ってください』と。
今までの住まいでの手洗いはこうだ。
①蛇口をひねって水を出す。
②手を洗う。
③蛇口をひねって水を止める。
④手を拭く。
保育園でも子どもにこのように教えた。
この木の蛇口の場合は順番が変わる。
①蛇口をひねって水を出す。
②手を洗う。
③水を出しっぱなしのまま手を拭く。
④蛇口をひねって水を止める。
こうすればレバーが濡れないので、毎回タオルで拭き上げる必要もない。
生涯で捨てる水の量はそうでない蛇口に比べて増えそうだが、仕方ない。なるべく節水を心がける。
ちなみに洗面台も木なので、水をこぼしたらこまめな拭きとりが必要。
③無垢材の床
家の中でフローリングやクロスが使われている箇所は1か所もない。
床は物置も脱衣所も含めて全て、無垢材の床なのだがこれが泣けるほど柔らかい。
肌触りが良く、暖かみがあり、経年劣化が楽しめる。
仰向けになって寝ても気持ちいい。
ただ、爪で押しただけで後が付くほど柔らかく汚れやすい。
妻が毎日せっせと何かこぼしているが、トマトソースのパスタを撒くのも時間の問題だろう。汚れに関してはどうしようもないので割り切っているが、思った通り相当汚れやすい。
例えばステーキを焼いてステーキソースが床に飛んだ。
翌日の朝に気づいたらもうその汚れは2度と落ちない。
床の模様になる。
また、木が水分を吸って収縮するので家の中の湿度には常時気をつける必要がある。
木が痩せて隙間だらけになったり、逆に膨張して盛り上がってくる。
床の木の機嫌を見ながら家の湿度を調整する。
ちょっとした物を落とすとすぐに傷が。
バイクの革ジャンのファスナーで傷ついたり。
ここまで読むと『手がかかってめんどくせー!!絶対嫌だ』
と思う人もいるだろう。
わかる。
確かに手がかかる事は多いかもしれないが、世の中美しい物の大半は繊細で手がかかる。
最後に、それでも天然素材で作ったからこその質感を楽しめる風景も載せて、終わるとしよう。
キッチン。
既製品ではなく、自分と妻の身長に合わせて使いやすい高さ&仕様で作ってもらった。
大理石とコーラーシンクとデルタ水栓。
飾り物を置く壁の穴。
プレゼントで貰った物らしい。
階段とおもちゃの車。
ムルシエラゴロードスター。
夜のダイニングと趣味部屋のギター。