住んでみなければ分からない事シリーズ。
昨年完成した自分の家。
内装も外装も全て漆喰塗りで、クロスは一か所も使われていない。
木に見える所には本物の木を、鉄に見える所には鉄を、漆喰に見えるところは漆喰を。ベントレーの車作りみたいな理念になるべく近づくようにお願いしたのだ。
その結果思いもよらぬいい事があったのでそれを報告する。
室内干しが臭くならず半日で完璧に乾く
洗濯は自分の仕事だ。(と自分では思っている)
洗濯するのが大好きなので、毎朝せっせと洗濯機を回して干している。
基本的には外に干すのだが、今の時期は花粉飛散の全盛期。
自分が外に出る時に気をつけていても、外に干した洗濯物に大量に花粉が付着しているのでは本末転倒。
鼻水とくしゃみが止まらないので、ホントにたまたま洗濯物を晴れている日に室内に干したのだ。
そうしたらビックリ!
昼頃に干して、夕方に触ってみると全部カラカラに乾いている。
しかも全然室内干しにありがちな臭さがない!
『えぇ~!!なんで?!』
窓開けていた訳でもないし、浴室乾燥機を使ったわけでもない。
エアコンも使っていない部屋に干しておいただけだ。
それなのに、外に干したようにしっかりと乾いている。
それ以降、花粉の付着も避けられるしずっと室内干ししている。
やはり同様にすぐに乾くし臭わない。
そういえば思い出した。
漆喰は呼吸をしているので、匂いを吸うし、室内が過湿状態になっていると湿気も吸うのだと、昨年に左官屋さんから話を聞いた気がする。
つまり、洗濯物から放出されている湿気を家の漆喰が吸っているようだ。
うちの場合、漆喰は壁だけではなく天井まで厚塗り漆喰だ。
これが効果を発揮している可能性が大。
そういえば、いままでのアパートや実家ではトイレ使った後は少し空けて、、、と思うことが当たり前だった。
しかし、新居に来てトイレが臭うという事が一度もない。
誰かが入った後にすぐに入っても全然気にならない。
この辺にも臭いをかき消す効果があるのは間違いないようだ。
自分の希望で洗濯機の近くに物干し竿を取り付けてもらってある。
いつもなら洗濯物をここでハンガーにかけてベランダに出すのだ。
しかし、花粉飛散シーズンの今はここにかけっぱなし。
まだ細かい漆喰の粉が少し室内に落ちるが、完璧に乾いて落ち着くまでは数年かかるようだ。
気になるほどではないので放っておこう。
天然素材なので体に有害な成分も出ないし、見た目もキレイ。時間が経てば経つほど味が出てくることに魅力を感じて決めた漆喰のお家。
実際は見た目だけでない、機能性も高く本当に満足だ。
補修も簡単。
ドアノブぶつけたりしてへこんだり、穴が開いてしまったらそこに紙粘土みたいに漆喰を塗ればそれで終了だ。
漆喰の家は見た目だけじゃなくて花粉対策としても、素晴らしい性能を持っている事が住み始めてよくわかった。
もし、もう一棟家を建てる事になっても間違いなく内外装漆喰にするのは間違いない。