電気自動車の求められるもの。
内燃機関エンジン信者にはとても億劫な、電気自動車の波がどんどんと迫ってきている。エンジン音をスピーカーで流す様な車が増えてきている昨今。
自分のような旧タイプの人間には非常に寂しい限りだ。
勿論環境あっての事ではあるが、元々車の速さにはこだわりの強いアウディは早くも電気自動車の”RSモデル”を作り始めているようだ。
アウディRS e-tron GTの車両スペックとは
時計界で言うところのクオーツショックなような事が起ころうとしているのだろうか。
数値だけ見れば、それこそ途方もない金額を積まなければ購入できないような車両スペックを、電気自動車たちはどんどん超えてきている。
単純に”速さ”を求めると、もう電気自動車にはエンジン付きの車は勝てなくなってきているのかもしれない。
機械式時計から電池で動き続けるクオーツ時計に取って代わられるような、そんな現象が車の世界でも起こるのかもしれない。
しかし個人的に車業界では、これはまだしばらくはムリだと思っている。
理由は価格だ。
機械式時計に比べてクオーツは安くて正確な時を刻むことで大衆に受け入れられた。
それに対して電気自動車はインフラが整っているとは言いづらいうえ、車両価格がかなり高い。
庶民が買うには抵抗のある金額である。
そういう面では世の中の大半の人が乗り換えることになるのは、いずれ来ることになるとしても、近日中にはまず不可能である。
先日アウディの電気自動車であるe-tron GTが発表された。
そして既にこの車のハイパワーモデルもプロトタイプが出来ているのだという。
eトロンGTの最上位モデルであり、2基のモーターから最大646psを発生させる予定だ。これは、5.2L V10のR8より約26ps多い。
ただし、この数値は、ローンチコントロールを使用した発進時など、特定の場合にのみ発揮される。通常の走行条件では、238psのフロントモーターと455psのリアモーターを組み合わせ、システム全体で598ps、84.6kg-mのトルクを発揮する。
0-100km/hのタイムは公開されていないが、RS eトロンGTの技術責任者であるデニス・シュミッツは、「3.5秒よりもかなり速い」と述べている。
最高速度は250km/hに制限される。プラットフォームは、ポルシェ・タイカンと共有。
タイカンと同様に、前後アクスル間に配置された83.7kWh(正味容量)のリチウムイオンバッテリーを使用している。
シュミッツによると、アウディはWLTPサイクルで航続距離400kmを見込んでいるという。350kWの急速充電器に接続すると、わずか22.5分で80%まで充電することができる。
【RSシリーズ初のEV】新型アウディRS eトロンGT パフォーマンス公開 快適/高速のグランドツアラー
AUTOCAR JAPAN
自分自身、電気自動車はBMWのi8くらいしか乗ったことがなく、あの車もエンジンと併用しているので純粋な電気自動車という訳ではない。
確かに悪くない出来ではあったが、やはり完成された車、、、とは言いづらく、その金額を出すのであればという候補はたくさんあった。
今後は技術の進化と共に車好きを唸らせるようなEVも出てくるはずだ。
エンジンサウンドが失われてしまうのが残念でならないが、ここで気づいたことがある。
自分よりも一回りも二回りも年上の人と車について話すと決まって言うのは
『昔の車は本当に良かった!今の車はどれ乗っても同じ!』
自分も、電気自動車が主流になった頃に同じセリフ言ってそうだ。