四輪とは違う二輪業界の魅力。
最近はカッコいい車、欲しいと思えるような車がどんどん少なくなってきている。
F1もとっくの昔にV8サウンドを捨ててしまったし、新しく出てくるスポーツカーも小排気量&ターボ及びハイブリッドが全盛だ。
1人の車好きとしては非常に寂しい限りだが、二輪車の世界はまだまだ趣味性全開で走り続けている。昔のデザインをよみがえらせたり、排気量をさらに拡大したり、こんなご時世だからこそとても魅力的に映る。
F1マシン1600cc ハーレー1900ccの時代
現在のF1マシンは1600ccのV6ターボである。
そして先日試乗したハーレーダビッドソンは1900ccだった。
世界最速かつ最高峰のレース車両が1600ccの小さな排気量で戦っている、、、F1統括団体のFIAによると、そうしたエコな面がセールスポイントの一つにもなっているようだ。
確かに、1600ccのV6ターボが3000ccのV12エンジンよりも速いのは、ものすごい技術の進化だ。
しかも今までよりも速いのに、更に低燃費になっているという。
だが、申し訳ないがこうした事は全く興味がない。
贅沢とは無駄を楽しむことだと思う。
そして、今のF1にはロマンがない。
1000円で時間の正確なメンテ不要の時計があるにもかかわらず、100万円や1000万円以上する時間の不正確な機械式時計を買うのは、そこにロマンがあるからである。
今のF1は誰が一番無駄なく、焼き魚を食べられるかを競うようなレースに見えてならない。
それは自分自身が旧タイプの人間だからなのだが。
バイクの世界は魅力的な車種が豊富
二輪車の世界は四輪ほど規制が厳しくないのか、いまだにスポーツバイクのハイパワー化、大型車両の大排気量化などが続いている。
様々なエンジンがラインナップされバイクの形も様々だ。
その面ではとても魅力的に見える。
今回はトライアンフから新型ネイキッドの発表があった。
ネイキッドバイクは上半身が起きた状態で乗ることが出来る、一番イメージ通りのバイクの姿だ。バイクの概要については以下である。
スチールパイプフレームに懸架されるエンジンは、660ccの水冷並列3気筒だ。最高出力81PS/1万0250rpm、最大トルクは64N・m/6250rpmを公称。最高出力こそ4気筒のCB650R(95PS/1万2000rpm)に及ばないものの、最大トルク(64N・m/8500rpm)は互角だ。その発生回転数が2000rpm以上低く、装備車重は13kg軽い(トライデント660:189kg、CB650R:202kg)ことを考慮すれば、扱いやすさはこちらに分があると言っていいだろう。
また数々の競合モデルと比較し、トライデント660がリードしていると言えそうなのが電子制御の充実度だ。例えばトラクションコントロールのほか、スロットルレスポンスが変化するライディングモードを装備。これには「ロード」と「レイン」の2パターンが設定され、路面状況やライダーのスキルに応じて切り替えることができる。
トライアンフが「トライデント660」を発表 排気量660ccの新型ロードスポーツモデル
バイクの馬力は車換算では4~5倍で考える
たかだか81馬力と侮ってはいけない。
車重が200kgないので、四輪の1000kg当たりの馬力に換算すると約400馬力だ。
400馬力の車などは1000万円以下では探すのが難しいほど少ない。
しかし、バイクの世界であれば100万円以下で買えてしまう。
馬力に対してのコスパは半端ない。
見た目もスッキリしていていいし、価格もお手ごろだ。
こうした魅力的なバイクが毎年発表される二輪業界は魅力的だ。
また日本にはホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキと世界的にも一線で戦える4メーカーが揃っている。
1人でも多くの人がバイクに興味を持ってもらえれば、といちバイク好きとして思うのである。
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