ドカンと下げて来たな。
BMWがBMW K1600Bの希望小売価格を、2020年10月1日以降販売分より改定することを
発表。2020年9月30日現在の、BMWモトラッド公式ホームページ上でのK1600Bの価格は税込352万5000円。新価格は2020年10月1日より305万8000円になる。
ラグジュアリーツアラー大苦戦
K1600Bは今から3年ほど前に発売された、尻下がりのバガースタイルを取り入れたラグジュアリーツアラー。バイクのスタイルとしては従来の尻上がりのK1600GTシリーズよりも好きなので、素晴らしい乗り味も相まって好感触なバイクあった。
しかし、ここに来て新車価格50万円の大幅値下げ!
もうこれについてはメーカーが公表してるわけではないが、理由はわかる。
売れなかったからだ。
発売当時はそれほどでもなかったが、今年に入るとK1600Bの中古車は200万円を切る価格で販売されている。一般的に売却した際の買い取り額は定価の6割ほどと言われているので120万円前後での買い取り相場と予想できる。
新車352万円の高価なバイクの乗り出しは400万円前後だろう。
それを1万~2万km走って、3年後に売却で120万円では切ない。乗り出し価格から考えると3年で280万円落ちである。
その位低い金額で買い取らないと、買い手が付かない不人気バイクという事になるのだろう。
以下はBMWのプレスリリースである。
BMW K 1600 Bの希望小売価格を改定
ビー・エム・ダブリュー株式会社(代表取締役社長: クリスチャン・ヴィードマン)は、BMW K 1600 B(ケー・センロッピャク・ビー)」の希望小売価格を、本年10月1日以降販売分より改定する。
メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
モデル
希望小売価格BMW K 1600 B
¥ 3,058,000上記のメーカー希望小売価格は、付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格です。
新車で買ったお客さんが離れるぞ
新車を売る時はあれだけ大声で話していたのに、買取の話になると急に小声になる。
実際これはBMWの本社がアホな売り方をしている弊害もあるだろう。
ディーラーにとって一番大切なお客さんとはずばり『新車を買ってくれるお客さん』だろう。しかし、K1600Bを新車で400万円もの金額を出して買ってくれたお客さんの買取の相談は冷たくあしらい、(実際、新車購入した正規販売店で、うちは買取弱いので高く売りたいなら買い取り専門店とかに出した方がいいよ!と言われた知人もいる。)あげく新車価格50万円の値下げ。
ユーザーをバカにしてると思われても仕方がない対応ぶりである。
日本でのBMW販売車両はオプション満載で売られるため金額も高くなりがち。
バイク自体は良い出来栄えだから余計に勿体ない。
BMWの売り方は自ら身を滅ぼす道に見えて仕方がない。