朝晩は涼しい。
チェックイン時に対応してくれたスタッフは、ものすごくユニークな方であった。
感性が豊かで相手の気持ちを明るくするような人だ。出逢って数秒でそんな雰囲気へ持っていくことが出来るのだから、ものすごい実力だ。
他のホテルスタッフから”言葉の魔術師”と呼ばれていたが、それも納得の個性豊かな人がいる軽井沢のホテル。
今週末は軽井沢へ
避暑地&別荘地として有名な軽井沢。
涼しいと言っても、日中は言うほど涼しくもない30度越えの気温にはなるが、朝晩の冷え込みはとても過ごしやすい。
今回宿泊するホテル軽井沢エレガンスは旧軽井沢にあり、軽井沢駅からも近い立地のいい場所である。駅から徒歩圏内だが、周りが森に囲まれていて静かに過ごせるのが魅力なのだそうだ。
宿泊したのは8月下旬だが、旧軽井沢の街中はホテル周辺を高級車が走り回り、とても目の保養になる。ホテルに来るまでの間にロールスロイス ゴースト、ベントレー ミュルザンヌ、マセラティ クアトロポルテ、ギブリ、アウディ RS6アバントにR8と賑やかな顔ぶれだ。
20分から30分ほどの混んだ街中の移動でこれだけの台数を見るのだから、他にもきっといろんな車が来ているのだろう。この時期の軽井沢の交通量調査のバイトがあれば面白そうだ。実際には大変なのだろうが、、、。
ホテル到着。
建物が西棟、東棟のようにわかれている。
こちらはチェックインする側。レンタサイクルもある。
街中を2人乗りのレンタサイクルで走っている仲良しさんも多い。素敵。
ホテル内に入ると絨毯の床に靴の注意マークが貼られていたので、土足厳禁なのかと思い立ち止まる。
そうではなかったらしい。
そのタイミングで受付にいたスタッフが
『お客さんはもう、キレイの塊みたいな人だから大丈夫ですよ!』
と言ってくれたことが始まりで、色々話をした。
内容自体はそんなどうという事はないのだが、言葉選びの一つ一つ、間の取り方にセンスを感じる。キャラは全然違うが、是非とも見習って取り入れたいと思った。
ロビー。
テラス。
駅から徒歩圏内で大通りのすぐ近くなのに、緑いっぱいで良い。
丸い物は、何か木の実でもなってるのかと思ったら照明だったw
築年数は結構経っていそうな、歴史を感じるホテル廊下を歩いて部屋へ。
2人で過ごすには十分な部屋サイズでバストイレも別。
珍しいのがビジネスホテルによくある、バスタブにシャワーが注がれるタイプではなく、シャワーとバスタブも別になっている。
これは使い勝手が良い。
夜ならエアコンを使わなくても、網戸にしておくだけで涼しい。
自分の地元は同じ環境なのだが、現在の住まいの地域は極悪な熱さ&湿度である。
まだしばらく、窓を開けて寝るのは無理だ。
のんびりと過ごして翌日は朝食をとる。
朝食
朝はある程度の時間枠の中で希望時間を指定できる。
驚いたのがこのホテル、ものすごく料理にこだわっていて『既製品は使わない』という主義なんだそうだ。冷凍して鮮度が落ちるものは空輸して取るのだとか。
そんな高級ホテルというわけでも、宿泊料金が結構な金額というわけでもないのに、ここまでこだわっているのは胸を打たれた。(金額は休前日の宿泊、直食付きで1人1万円前後とか)
そんな自慢の朝食は手作りのブイヨンから作られた、カボチャとジャガイモのスープから始まった。濃厚ですごく美味しい。
ここは朝食単品で頼むと2000円なのだそうだが、冗談ではなく1万円越えの料理にも負けないクオリティだと思う。
チーズの下にはタマゴが三つ。
サラダにあぶりチキン、キッシュかな??
冷めたものではなくアツアツの状態で持ってきてくれる。
健康面も考えたバランスの良い食事。
今回は出てこないが、パティシエがデザートやケーキ類を作る厨房もまた、独立して設けてあるそうなのだ。料理に対するこだわりが凄い。
これはホテル自慢のフレンチトースト。
手作りの生クリームをのせて食べるように案内してくれる。おかわり自由で、お客さんに出す12時間前に漬け込むのだそうだ。
皿は柄的にウェッジウッドと思われる。
抜群のホスピタリティとハイレベル料理
ホスピタリティもバッチリで、チェックイン時に食べ物のアレルギーについては訊かれて答えたのだ。しかし、その場でメモはしていなかったけれど、妻が
『食べられるけどあまり好きではない、、、』
とチェックイン時の流れの中で話したフルーツも、妻に出されたものだけ違うものに変更されていた。
繰り返すが素泊まりだったら5000円くらいで泊まれるようなホテルだ。
建物自体は古いが、料理のクオリティやスタッフのホスピタリティは一流。
実際高級ホテルに泊まった時のサービスと比べても、そん色ないレベル。
あまり期待せず宿泊したホテルが、予想を大きく裏切るクオリティで驚いたのである。またご飯だけでも食べに行こうと思う。
軽井沢の隠れた名ホテルに認定。
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