難しい日本語。
時々ネット上で見聞きする納車警察という言葉。
何のことかと思って調べてみたら、『納車しました!』と投稿する人に対して是正を促す人たちの事を言うようだ。『納車しました!』のいったい何がダメなのか、見てみよう。
相手がいて初めて成立する言葉
車を購入して、本日引き渡しとなったその瞬間を、みんなに祝ってもらいたい!知ってもらいたい!と思うのは多くの人が思う事だ。
その際に写真付きで『本日〇〇を納車しました!』と投稿するのだと思うのだが、ここで”おめでとう”以外の水を差す言葉を言われれば、嫌な気持ちになることは理解はできる。
それではどうして水を差されなければいけないのか、その使い方のどこに問題があるのか解説しよう。
実はこの『納車しました!』という言葉は、相手がいてはじめて成立する事なのである。
『納車しました!』
→誰が納車したの?
『私です!今日私が納車しました。』
→誰に納車したの?
『私です。私が今日〇〇オートで購入した車が納車されたのです!』
→それじゃあ、それは”納車しました”じゃなくて”納車されました”だね。
納車したのは〇〇オートで、されたのが貴方なのだから。
そう。
つまり誰かに納車したなら”納車しました”でOK!(車屋さんなど)
しかし、車屋さんに納車してもらった側なのであれば ”納車されました”が正解なのだ。
こういう訳できっと、納車しました!という発言を叩く人がいるのだと推測。
似たようなニュアンスで言えば、告白されたことを話すときに
『告白しました!』
っていう事と同じことになる。
誰に告白したの??
”いや、相手に告白されたんだけど、、、。”
相手に告白されたなら『告白されました』でしょ、というわけ。
同じ原理である。
日本語は難しいし生活環境による差も
自分の場合は『言葉は非常に重要』と考えている。
会社の面接で『複数の候補の中から当社を選んだ理由は何ですか?』
と訊かれたとき
【各社検討させていただいて、自分には御社でいいと思ったのが理由です。】
そう言われた面接官はどんな気持ちになるのだろうか。
自分は言葉は大切だと思うので、なるべく正しい日本語を使いたいと思っている。しかし、人によってはそこまで気にしない人もいるだろう。
準備不足でいきなり振られると間違えることだってある。
例えば、浮気を疑われて怒っている彼女に対して必死に説得するとき
『待ってくれ!!俺は本当に君も大事なんだ!!!』
なんて言えば一大事である。
『君もって何よ!!じゃあそっちの女にすればいいじゃない!!』
『間違えた!!!今のは間違いだ!君が大事の間違いだ!!』
のように。
普段心がけていても、その時焦っていたりすると言葉選びを間違えてしまう事もある。
自分もミスするので、他人のミスにも寛容でありたいと思うのである。