島国国家の最悪習。
タイトルからもわかる通り、俺は自治会(町内会等)反対派である。
まぁまぁ長い人生の中で何度も引越しをしていると、行く先々で毎回悩まされる。
今回自宅も建て、今までの借家の様に簡単には引越しできない状態になった。
自治会には加入したくないが、関係は悪化させたくない。
過去の経験を踏まえ、今後は相手がどう出てくるか、また自分自身がどう対応したいのかについて考えたい。
自治会が嫌いである最大の理由
端的に言うと、管理者がアホだからである。
まず自治会(以下、町内会、隣組等も含む)は任意団体なのである。
ここが超重要。
任意というのは入会するのもしないも、退会するのもしないのも、全て自由であるという意味だ。
そして自治会とは『一定地域に居住する住民等を会員として、会員相互の親睦を図り、会員福祉の増進に努力し、官公署各種団体との協力推進等を行うことを目的として設立された任意の団体』と裁判所の判決文にも出ている。(東京簡易裁判所判決平成19年8月7日、平成18年(ハ)第20200号)
上記、それらに賛同する者が入会し、活動するのであれば全く問題ない。
問題は、任意であるはずの自治会加入を強制してくる人が多い事で、かつ融通が利かない人が管理している事が大半であることだ。
過去のブログを見てくれている人ならわかると思うが、俺は自分が納得できないものにお金を払うことにひどく抵抗を感じる。
過去の経験であった自治会トラブル
俺は昔から、群れることが大嫌いである。
しかし、その中でもあらゆる税金、地方税を始め、支払う義務があるものに関しては遅滞なく支払っている。(税金払っていれば何してもいいというわけではない、という事も知っている)
そして以前、グンマー県で戸建てを借りて住んでいたことがある。
当然、引っ越し時には手土産を持って近隣の幅広い世帯に挨拶に入ったが、ほどなくして自治会長と名乗る老人が訪ねてきた。
玄関で話を聞いてみると
【自治会の会則を持ってきた。年に何回かある休日早朝の掃除は、出られない場合は罰金を払ってもらう。それとは別に年会費が〇万円ある。一番最近に引っ越してきた人が役員をやることになっているので、今週中にやってもらいたいことを書いてきた】等。
そして俺は答えた。
『ゴミ捨て場の掃除当番があればやりたい。掃除用品の購入や街灯の設置費等がかかるのであれば、それは言ってもらえれば相当分支払いたい。ただし、自治会には参加しない方向でお願いしたい。』
自治会長は表情が変わる。
【自治会には引越した時点で強制的に入っている。年に数回ある掃除とかは出なくても、罰金だけ払えばそれで許されることになっている。ゴミ捨て場の掃除とかはない。街灯等、購入したものもない。とりあえず年会費払って、今週中にこの役員業務をするように。】
そして俺は、
『自治会は任意加入のはず。だから自治会には加入しないが、地域住人として必要な事は率先してやらせて頂きたい。それではだめか??』
そして激昂。
【あのね!!自治会に入る入らねぇなんて選択肢はねぇの!!!強制だって法律にもある!!自治会入らねぇのはお宅みたいな怪しい人で、そういう輩が犯罪とか犯すわけよ!!それを俺たちで見張って、みんなが安心できるように、悪人から地域を守っていかなくちゃならねぇんだ!!あぁん!!!】
だそうだ。
その後、自治会は強制だと明文化された書類を示してほしい、と話したが頭にきてそれどころじゃなさそうだ。
そこでは入会を決定せず保留。
頭に血が上った状態でお帰り願った。
その後も週に何回かやってきては、執拗に『金を払え!金を払え!!(自治会費のこと)』と外で怒鳴り散らしていた。
その後も何回か話したが、自治会は強制だという書類は明示してくれないし、どんどん攻撃的になっていくばかりなので、居留守を使って放置していた。
困ったのが、外で洗車等の作業をしていた時に来られた時だ。
興奮して吠えまくるので恥ずかしい。
自宅敷地内にズケズケ入ってきて、帰ろうとせずしつこいので
”あまりしつこいと警察呼びますよ”
と話そうもんなら、
【警察でもなんでも呼びやがれ!!こっちははじめから、そのつもりできてんだコルァ!!!ああん!!!!この野郎!!!】
結局この後、大急ぎで帰って行ったのだが。
悪人なので、ああいった人間の出来た善人とうまくやっていける自信がない。
ちなみに、自治会長はほどなくして来なくなった。
役員交代か諦めたかわからないけれど、近隣の住まいの人とは初めから、関係性は変わらず良好であった。
同様の事は、今のアパートに引っ越して来てからも起こっている。
自治会の最大の問題
自治会は遡ると400年以上前の五人組、十人組まで辿り着く。近隣五戸一組を原則とし、キリシタン、犯罪人の取り締まり、年貢の連帯責任等が主な機能だ。
反旗を翻す者がいないかなど、お互いに監視させる目的の組織だが、これが形を変え、悪いところも全部そのまま引き継いだ形で現代の『自治会』となっている。
政府や役所がここに首を突っ込まないのも、江戸自体の主君と同じく、お上にとって都合が良いからに他ならない。
俺はここに賛同できないから、自治会に加入したくない気持ちもある。
自分たちがぜひ加入したくなるような、活動のプレゼンでもしてもらえれば別だが、大した活動もなく、ただ『昔からそうしているから。』という理由だけで押し付けられるのだから、たまったものではない。
当時、近隣の自治会加入者とその件について話したことがあるが
『加入しないとゴミ捨てさせないと言われたり、いやがらせを受けそうで怖い。だから役員とかやりたくないけど、加入している。』
と言っていた。
村八分を受けないようにするため、仕方なく加入しているのだ。
こういう人は少なくないと思う。
俺が思う自治会の問題は、現代に全くあっていないその態様にある。
彼らが大好きな回覧板などは、グループラインやメールのPDF一括送信で十分。(やっているところもあるだろう)
真に加入者を増やしたいのであれば、加入するメリットをアピールすればよいのだ。非加入者が加入したくなるような姿を見せればよい。
しかし、残念なことに多くの人は変化を恐れる。
人は新しい物事を受け入れることに何倍もの恐怖を感じるという。
だから、結局新しい価値観の受け入れや、寛容性を無視した怠慢の組織運営になりがちだ。
自分自身新しい土地へ引っ越すことで、また同じ問題が起こることを危惧している。
しかし、郷に入っては郷に従えの言葉にもあるように、新参者が好き勝手に振舞っては不快に思う人がいて当然だ。だから、毎回引越し前に近隣へ挨拶へいき、騒々しい乗り物を買った時も、納車前に2000~3000円の菓子折りを配ってまわるようにしている。
自治会へ入らない、の一言で何をされても許せない人がいるのが悲しい事ではあるが。
変化の時期は来ている
検索すれば山ほど出てくる自治会問題。
その中でもある自治会長が言っている。
『みんな仕事が忙しく、役員などのなり手がいない。だから、新しく引っ越してきた人に特別ルールを貸すと、皆がそれが続き、自治会が成り立たなくなってしまう。だから、非加入者は排除するしかない。』
バカすぎる。
だったら自治会など解散しなよ、と俺は思うのだが、ここで現状維持バイアスが働くのであろう。
コロナウイルスのせいで日常のいろんなことが変わった。
悪くなった事もあるが良くなった事もある。
昔から当然、とされていたこともそうでない対応を取らざるを得なくなっている。
変革の時は来ている。