安く買って高く売る。
フェラーリをはじめとしたスーパーカーやクラシックカーの値段は、日経平均に連動して動く傾向がある。景気が良くなればスーパーカーの値段は上がり、景気が悪くなれば値段はどんどん下がっていくのだ。
そんな事からフェラーリの事をマンション等になぞって『走る不動産』と呼んでいる人もいるが、壊れて走らないフェラーリも多くあるので、ただの『不動産』でも通じることは通じる。
需要と供給で動く
今、中古車情報を見ればフェラーリやランボルギーニの在庫量は相当なものだ。
市場に10台前後しかなければ相場はあまり動かない車も、20台、30台、40台、、、と増えていけば価格競争が起きる。それによって値段がどんどん下がっていくのだ。
家電量販店でも『他店より1円でも高い場合はお申し付けください』なんて張り紙を見たことがあるが、それに近づいていくのだ。
これらはもともと100%の趣味の車であるが故、一般的な車と同じように考えられないものではある。
やはり、スーパーカーの多くは日経平均の影響が大きい人たちが購入の出来るのだろう。
そう考えると残念なことに、俺は日経平均が高かろうと低かろうと生活に一切影響はない。
直近のRMサザビーズのオークションは驚きの結果に
現在は世界中で大変な状況ではあるが、3/20~28日にアメリカのRMサザビーズがオンラインで開催したオークションは驚きの結果になった。
もともと今年に入ってからは下落傾向にあったようだが、入札期間がちょうどニューヨークで感染者数が急増した時期と重なった影響もあり、今までの相場の半額から2割ほどに下がっていたのだ!
勿論、人気モデルの下落はわずかで車種によっては値上がりもあったそうだ。
以下はAUTOCAR JAPANに乗っていた例である。
・1967年マセラティ・ギブリ-I:8万4700ドル(915万円)
・1997年フェラーリF355スパイダー5万2800ドル(571万円)
・1976年ポルシェ912E:3万800ドル(333万円)
・1999年ベントレー・アズール:3万3000(357万円)
・1971年ジャガーEタイプ・シリーズ2 4.2Lロードスター:6万4900ドル(701万円)
・1964年メルセデス・ベンツ230SL:3万9600ドル(428万円)
・1963年オースチン・ヒーレー3000 Mk-II BJ7:3万7400ドル(375万円)
・1973年シトロエンSM:2万9700ドル(321万円)
あたかも20年前にタイムスリップしたような額で終えたのである。
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニの初期型のディアブロが6万8200ドル(日本円で約737万円)という金額で落札。(RMサザビーズ・パームビーチ・セール)
1997年のフェラーリF355スパイダーの6MTも5万2800ドル(日本円で約571万円)になってしまっている。(RMサザビーズ・パームビーチ・セール)
ここ数年クラシックカーブームであまりに高騰し過ぎではないかと思える部分はあった。それが今、ブームの前の状態に急速に戻ろうとしているようだ。
我々欲しい人には最高の状況ではあるが、昨年あたりに仕入れた業者さんはたまったものではないだろう。
今回のコロナウイルスの影響は甚大で、ありとあらゆるところに大きな影響を与えている。