島国根性。
グローバルな世の中だ。どれだけグローバル化しているかは都会に住んでいる人ほど感じるだろう。電車内でも日本語以外の言語の案内、駅でも複数の言語で案内が記載されている。それでも、やはり島国根性が拭いきれていないところは、残念ながらたっぷりとある。
外車という呼び方が嫌いな理由
昔は日本は鎖国をしていた。
今ではそんな閉鎖的だった本国に多くの人が訪れるようになり、高級品などは中国人の爆買い頼みな面も大きいし、あらゆる企業で生産は中国等に頼っている。
鎖国をしていた頃は勿論、そこからようやく海外の文化や人を受け入れ始めた頃であっても日本人以外はまだ外人であり、外国の人であった。
今では『海外旅行』という呼称が普通になっている旅行も、以前は外国旅行と呼ばれていたそうだ。
差別用語という言葉がいくつかある。
黒人のことを”くろんぼ”と言ったり、障害者を連想させる”つんぼ”という言葉だ。
今では外人や外国という言葉もそれに近いニュアンスで捉えられている。
外の人!外の国!
外という言葉には相容れないという意味もあるそうだ。
そんな中『外車』という言葉はどうだろうか。
外の車だ。
日本以外の外からやってくる車という言葉は非常に差別的に感じる。
ヨソモノ!ヨソモノ!的な。
もしかしたらこうした呼称は世代的な問題もあるのかもしれない。
というのも、男塾を見ていて『3000万円の外車だぞ~!』と悪い奴らが乗り回しているシーンがあった。輸入車という言葉が普及していない頃は、日本以外の”外”の車を乗れることがある種ステータスであったのかもしれないと思ったからだ。
そういった時代に車に乗れていなかった自分は現代的な感覚で聞くと、『外車』という言葉は外人や外国と同じ排他的なニュアンスで聞こえる。
外車という呼称を用いる販売店は信用しない
今ではガソリンスタンドでもホームセンターでも、オイル交換に始まり車検整備も行っている。それ故、何か別の用事で行った際にも車の事を聞かれたりすることは多い。
それらの中でやはり『外車』という単語を使っている人は分かってなさそうな人が大多数だ。例をあげよう。
・ホームセンターに行ったとき
『今、うちで車検整備も始めてキャンペーン価格でどこよりもお安く丁寧にできるので見積もりだけでもどうですか?』
と声をかけられたのでアウディであることを伝えた瞬間
「外車かあぁ~、、、、。外車って壊れやすいんですよね。雰囲気が好きで乗っている人には悪いんですけど。うちだと外車は割高になっちゃうけどいいですか?」
勿論拒否。
・Nから始まる某バイク用品店でETCの取り付けを相談した時
バイクがBMWであることを伝えると
「あぁ~、、、。外車でしたか~~~~。外車の場合、中見てみないとわからないんで、一度預からないとダメですけどいいですか?ちなみに外車は壊さなきゃ外れないパーツが多いんですよ。だからうちで預かって見た結果、ETCつけないよってなっても、中を見るために壊れた部品代はお客様負担になりますが大丈夫ですか?」
大丈夫なわけねぇだろ!
勿論却下。
・ツーリング帰りにトヨタディーラーにフェラーリ360モデナでFJクルーザーの見積もり貰いに行ったとき
「うおおおおお!!!!Nobさん!!私初めてポルシェ見ました!!!やっぱり外車っていいですね!!自分も車好きなんで、アーマーゲーとかポルシェなんかの外車憧れますね!」
アーマーゲーって何?
これらはごく一部でこんなことは山ほどある。
なんせ免許取得以来ずっと外車乗ってるからな。
こんなことがあるから余計に俺は外車という言葉とそれを言う人間が嫌いだ。
しかし、男塾の件もあるので悪気があって言っている人ばかりでないのもわかる。
日本以外の国から入ってきた車は輸入車。
外車という呼称は昔の流れもあるだろう。
しかし、外車という表現は差別的発言も取られる可能性がある。
海外から来た車は輸入車。今はそういう風に言う方がキレイだしカッコいいと思うぞ!