軽自動車には日本の自動車の歴史が詰まっている。(気がする)
10年近く前に生産され、そして今では生産終了しているマツダのAZワゴンという軽自動車らしい。調べてみたらスズキのワゴンRからOEM供給を受けている車だそうで。
そうなると中身はまんまワゴンRか。
軽自動車はほとんど乗ったことがないので、楽しみながら現行ではない古い軽自動車の乗り味をチェックする。
外観
今の軽自動車たちとほとんど変わっていない気がする。
小さいけれどこの釣り挙がった目はミニバン&軽自動車共に共通なのだろう。
約10年近く前の車だが、特段古さは感じない。
時代を先取りしていたのか、今の軽自動車やミニバンが10年前から何一つ進化していないのか、、、。
デザインに関して個人的に好きか嫌いか聞かれれば、迷わず嫌いである。
車両スペック
マツダ AZワゴンカスタムスタイル XS
全長×全幅×全高:3395×1475×1675mm
車両重量:860kg
エンジン型式:K6A
最高出力:54ps(40kW)/6500rpm
最大トルク:6.4kg・m(63N・m)/3500rpm
水冷直列3気筒DOHC12バルブ
総排気量:658cc
過給機なし
燃料タンク容量:30リットル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
駆動方式:FF
タイヤサイズ(前):165/55R15 75V
タイヤサイズ(後):165/55R15 75V
新車価格:1,328,250円
新車価格ははっきりと安い。
2019年12月現在、高い軽自動車などはこれの倍はするのではないだろうか。
シンプルで見やすいメーター。
市街地走行
さてエンジンをかけてみる。
エンジンはプッシュスタート。既にこの頃からプッシュ式だったのか。
エンジンをかけると3気筒エンジンの小刻みな振動とダイナミックなサウンドが室内に響くものの、車両本体価格を考えれば許容範囲内。
室内は広く、死角もなく見やすい。
窓が大きいので視界が広々だ。逆にこれだけ窓が大きいと衝突時の安全性は厳しそうではある。
ハンドルがやや重いが年式も古いので個体差の可能性もある。
ブレーキは初期の効きは悪いが、踏めば踏むほど効いてきて使いやすい。
車はさすがに道の悪いところでは跳ね回るが、132万円という価格を考えれば文句は言えない。
特段、街乗りで不満に思うこともない。
きっと、街乗り用に設計されている車。使い勝手は良い。
加速チェック
アウディのA3よりも立派なパドルシフトが付いているので、低いギアからの全開加速を試してみた。盛大なうなり声をあげて加速していくが、車体が軽いこともあり予想していたよりもずっとスムーズ。
絶対的なパワーは小さいので、荷物や人を多く乗せたときは当然厳しいだろうけれど、高速道路の合流も含めて普段1~2人で乗る分には全く問題ないパワー。
総評
今の軽自動車に乗っていないのであまり比較対象がないのだが、コスパは相当に良いと思う。ホントに良くできてる。
ワゴンRは昔からある軽自動車だけど、みんなに愛されるだけのポテンシャルをきっちり持っている車だと思った。
見た目や安全性など不満だってあるが、とりあえず購入費&維持費を抑え車を所有したいという人には十分なスペックだと思う。