外国企業の一撃が前橋にも投下されるか。
右見て左見て、歩調を合わせる日本人。
衣替えになったら例え激熱な気候だったとしても『みんなそうしてるから』と長袖にかえる人も多いのではないか?企業的にそうせざるを得ないところもあるだろうし、どうも合わせる事が重要視されている社会的風潮は、2019年末に差し掛かっている現在でも間違いなくある。
本当の大胆さとは
車もそうだ。
日本車の『他社との差別化のため大胆に〇〇した!』という宣伝文句は、全く大胆ではない。例えば大胆にスポーツ性に振った車を作るのであれば、ロータスのようフロントガラスもドアも外してしまえばいい。それこそが大胆だ。その結果、似たような車が量産されていると俺は思っている。
そんな中、俺の大好きなコストコはなかなかに大胆な戦略を取っている。
会員制だが、基本的に会員であれば気に入らないものは何でも返品できるし、それが食べ物にまで対応しているところがほんとにすごい。
食べてみたけど味が好みではなかったから、という理由で全額返金になるのだ。自分が同業者であれば絶対に真似したくないシステム。
そして、倉庫によってはガソリンスタンドも併設しているコストコ。
倉庫内商品全品ではないにしろ、競合他社を見て値段を決めているので、絶対に他社に負けない!!という強い意志があり、時には法的に問題になるほどの価格で出してくる。
(画像はnetgeek.bizより)
これは以前コストコ中部空港倉庫店で撮影されたもの。
市場価格よりも40円近くも安く、同業者はコストコのガソリンを仕入れて転売しても利益が出るレベルだと話す。
ミネラルウォーターよりも安くガソリンを入れられるスタンドもなかなかないだろう。
コストコのガソリンが安い理由
コストコのガソリンが安い理由は、流通コストを下げる、仕入れ価格が安い、カード払いに限定しているなど、一般的に考えられる理由はもちろんありますが、もう一つ、通常のガソリンスタンドでは難しい理由があります。
それはコストコのガス・ステーションが利益のためではなくコストコ会員の利便性および、満足を最大に考慮した結果、設置されたものだからです。コストコ会員はそのほとんどがクルマで買い物に行きます。買い物と一緒に安い値段で給油ができれば、それは便利で嬉しいことです(ガス・ステーションの営業時間が店舗営業時間より前後合計2時間以上長いのもそれが理由です)。
コストコは年会費4400円(税抜き)を払って会員になります。つまり、これがコストコの純利益となります。「会費をいただいている以上、会員様に満足していただく義務がある」というのがコストコのスタンスなのです。
くるまのニュース
コストコのガソリンはなぜ安い? 同地域でリッターあたり15円安も!? 激安実現の意外な理由とは より
前橋にもコストコのガソリンスタンドを作る計画が。
会費を払って来てくれているお客さんのために、原価割れでもガソリンを提供する。
同業他社はたまったものではないが、こんな大胆なスタンスは消費者から見れば最高に素敵だ。
そして時期は未定だが、前橋倉庫店にもガソリンスタンドを設置する計画が進んでいるのだという。先日、詳しいスタッフに聞いた。
同業者が反対して難航していることもあるのだろうが、この経営方針は大好きなのでぜひとも、早期実現に向けて頑張ってほしい。