よく出来た日常の足。
国内ではほとんどライバルのいないステーションワゴン。その数少ない国産ステーションワゴンの一つがこのスバルのレヴォーグ。低重心で走りも良く、人も荷物も乗せられるのがステーションワゴンの魅力。
海外のスーパーカーラリーなどでもアウディのRS6アバントなどのハイパフォーマンスステーションワゴンが、他のスーパーカー達と共に走っているのを見かける。
見た目はカッコいいと思う。
ボンネットに穴が開いているのもスバルっぽい。ゴテゴテした走りのモデルまではいかない、いい塩梅のカッコよさだと思う。当然運転しやすいだろうし、荷物も人も乗せられる。これで走りがよければ文句なし、といったところ。
スバル・レヴォーグ1.6 STI Sport EyeSight
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4690×1780×1490mm
ホイールベース:2650mm
車重:1570kg
駆動方式:4WD
エンジン:1.6リッター水平対向4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:CVT
最高出力:170ps(125kW)/4800-5600rpm
最大トルク:250Nm(25.5kgm)/1800-4800rpm
タイヤ:(前)225/45R18 91W/(後)225/45R18 91W
燃費:16.0km/リッター(JC08モード)
価格:359万6400円
この1600ccの他に2000ccの上位モデルもある。1600ccのモデルが170psで、2000ccになると300psってすごいパワーアップだな。今回は1600ccの170馬力版だ。
車内は男性的な雰囲気。割とシンプル。アルミペダルが目に付く。
黒レザーに赤ステッチ、赤いスピードメーターが走りを期待させる。メーターは見やすい。
後席も充分広い。これなら長距離も快適だろう。
エンジンをかけて動かしてみる。
スバルでいう0次安全かな?視界は良いのでそこに対するストレスはなし。目線も普通で運転しやすい。
トランスミッションは残念なCVTだが、ドライブモードで街乗りスピードで走る分には下から力があり快適。やはり、クルマは低回転から力があると運転がすごく楽だ。ストレスなし。
ブレーキの初期の効き具合は甘い。
レガシィB4では初期からもっとしっかり効いたので、この弱いブレーキの効きは好きではない。
サスも特段硬いわけではないので、ホント街乗りに最適なクルマ。
しかし、エアロもついているしSTIのエンブレムも装着されている。このクルマのスポーツの部分を試さねばなるまい、とS#モードのスイッチを押しパドルシフトを使って操作する。
開けた道で大きく踏み込んで操作してみる。
1600ccとすれば、速くは無いが充分な加速だ。
でもやっぱりCVTがダメ。変速が遅いし、なんかもうシフトチェンジが違和感有りまくり。
せっかく良い車もこのCVTトランスミッションを使っている限り、自分が好きなフィーリングにはならなそう。パドルは使用せず、オートモードで使うのがよし。
総評
どの車種でもそうだが、クルマに何を求めるか、で評価は大きく変わってくる。
このクルマはスポーツツアラー的な要素のある街乗り車だ。
街乗りとスポーツの割合でいったら街乗り8:スポーツ2くらいの感じだ。
確かに見た目はスポーティでかっこいいのだが、中身がそこまでスポーツではないので肩透かしを食らう。
乗っていて快適な車だが、それは通常走行での話。
車名にもある『スポーツ』から連想される、加速感が楽しいとか、運転が楽しいとか、そういった運転する喜びがある車ではなかった。