見た目にそぐわない快速っぷり。
見た目はビッグハスラーだ。
ハスラーがデビューしてしばらくした後、普通車規格のハスラーが出るという噂の後、出てきたのがこの車。その名もクロスビー。ハスラー譲り(というかそのまま)のかわいいそのお顔は相変わらずの涙目。親父にゲンコツを食らった子どものようだ。
女の子ウケしそうな見た目なのに購入する層は男性が多いというのも驚き。
草食系の男性も増えてきているということなのだろうか。しかし見た目は個性的で中は広い。これで走りがよければ言う事無しだろう。値段も安いし。俺はこの顔は好きだな~。威圧カー全盛の昨今、数少ない癒し系。
スズキ・クロスビー ハイブリッドMZ
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=3760×1670×1705mm
ホイールベース:2435mm
車重:1000kg
駆動方式:4WD
エンジン:1リッター直3 DOHC 12バルブ ターボ
トランスミッション:6段AT
最高出力:99ps(73kW)/5500rpm
最大トルク:150Nm(15.3kgm)/1700-4000rpm
モーター最高出力:3.1ps(2.3kW)/1000rpm
モーター最大トルク:50Nm(5.1kgm)/100rpm
タイヤ:(前)175/60R16 82H/(後)175/60R16 82H
燃費:20.6km/リッター(JC08モード)
価格:214万5960円
車内は外装と同色パネルがついている。ワーゲンのビートルみたいな感じで良い。ハスラーもこういう内装の配色があった気がする。四角いドリンクホルダーは紙パックの飲み物も入りそうで素敵。俺は紙パックの飲み物の方が好きなものが多い。
ハンドルは本革巻き。タコメーターもあるが、トランスミッションはCVTではなく6AT。良いね!
後ろも足元広し。
さて動かしてみる。
1リッターエンジンは静かにエンジンがかかり動き出す。
駐車場内を時速5kmで動かしただけで車が軽快に走る感じが伝わる。
これは結構いいぞ!
街中ではトントンとシフトアップしていく。シフトアップはいわゆる昔ながらのトルコンATで、のんびりとシフトアップしていく。勿論変速ショック等はなし。
気になったのはサスペンションのフワフワ感と車体の揺れ。
結構、フワフワとしていて、そして左右に小刻みに揺れる。つまり、安定感がない。
背が高いせいだろうか。
加速は見た目からは想像できないほどすばやく、一気に回転を上げグッと加速するが、スピードが出るほど明らかに不安定になっていく。
途中でパドルを使って強く踏み込んでみたが、1000ccとは思えないほど加速する。パドルの変速速度は遅いが、必要にして充分かな。
このクロスビー、軽快に走れる、加速感があるというのはホント!
これは間違いないが、車体の安定感がない。高速道路でスピード出したらフラフラして怖いんじゃ、、、。
総評
見た目が可愛く、涙目で、中も広いしパワーもある。
一見すると万能選手だが突っ込みどころもある。
エンジンに力はあるのに、車体に安定感がない。せっかく快速なのだが、それを生かしきれていないというのは残念である。
それでも、この使い勝手の良さそうなパッケージで走りを捨てなかったスズキには拍手を送りたいと思う。(涙目だし)