中にアウディが潜んでいる、、、。
割と前から出ているけれど、そんなに興味がなかったアルテオン。きっと同じグループのあの車と共有だろうな~と思って軽く見ていたのだが、街中で時々見かける姿はとてもかっこいい。フロントデザインは横線だらけだ。
さて多分中身はアウディのA5だと思うのだが、アルテオンの乗り味は一体。
ワーゲン車はいつ見ても塗装がきれい。これはアウディもポルシェもそうだ。他社よりもずば抜けて塗装がきれいに見える。ワーゲンの上位ブランドとしてアウディがあると思うのだが、A5と同じ車体構成で、それよりも高出力なエンジンを積んで登場した意図は何なのだろうか。
フォルクスワーゲン・アルテオンRライン4MOTIONアドバンス
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4865×1875×1435mm
ホイールベース:2835mm
車重:1720kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:7段AT
最高出力:280ps(206kW)/5600-6500rpm
最大トルク:350Nm(35.7kgm)/1700-5600rpm
タイヤ:(前)245/35ZR20 95Y/(後)245/35ZR20 95Y
燃費:13.3km/リッター(JC08モード)
価格:599万円
車内は今時の車では主流になったデジタルメーター。俺はアナログメーターが好き。特に加速時に文字盤の針が、すさまじい速さで上へ駆け上がっていく姿を見るのが大好きなのだ。運転中は見えないが。
デジタルメーターの針の動きは違和感がある。
プラスチックパーツも質感が高く、安っぽい感じがしない。スイッチ類の隙間も小さい。車内は広々していて後席もゆとりある作り。大人4人で遠出も問題なさそう。車内の静粛性はかなり高く、ドアを閉めるとスッと静寂に包まれる。
エンジンをかけて見る。
とても静か。まぁ、スポーツモデルでもない限り、今の車はどれも静かだね。
シートポジションを合わせて数メートル動かすと、もう既に良い!
動きがしなやかで、とてもよく作りこまれたイイ車に乗っている感じがある。アクセルを踏み込んだ際の軽い走り出しもいいし、ブレーキを踏む足に力を込めると即座に踏んだ分だけ反応するのも心地よい。
まだ6mくらいしか動いていないが既にイイ車なのはわかった。
コンフォートモードで街中を走る。
サスがしなやか!
マンホールなどを踏んでも『コツンコツン』と角を取った優しいショックが伝わってくるだけで至って平穏。車内の静粛性も相当高く、高品質な車に乗っている、という感じがヒシヒシと伝わってくる。
7速DCTも普通に加速している限りは滑らかに加速し全く問題ない。渋滞の上り坂などはDCTの苦手なシチュエーションだが、そこは試していないのでわからず。
まぁ、もしそこでギクシャクしても解決方法は自分なりに編み出してある。
車も大きめなサイズだが、重たい感じは微塵もせず軽快に加速。
途中で加速チェック。エンジンは2リッター280ps。
スポーツモードに入れマニュアルモードで低速から引っ張る。
とても良い!ゆっくり走っているときも軽快に走るが、スポーツモードで高回転まで回して走っても気持ちよく加速する。本当によく出来ている。それにスポーツに入れたからといって、足回りもそこまでゴツゴツする事もない。全体的にはラグジュアリー寄りだ。
総評
素晴らしい車。外見はワーゲンのアルテオンだが、中身は最新鋭のアウディ車のようだ。走る止まる曲がるが全て気持ちよい。そして車内は静かでショックが少なく快適だ。荷物もいっぱい載る。
オンロードにおいては万能選手だ。
また、ワーゲンにとってのアウディのように、上位ブランドが有る場合、下位ブランドの方が標準装備も多い。
例えばポルシェのマカンでオプションになるものは、プラットフォームを共有するアウディのQ5で標準装備だったりする。つまり、このアルテオンはアウディでオプションになるような物が標準装備で付いているという事なのだ。
この車が気に入っているのであれば迷わず購入してもらって間違いない。
そんな素晴らしい出来だった。