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マツダ CX-8 25S プロアクティヴ 2019 レビュー。

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最近のマツダ車には目を見張るものがある。

 

先日もCX-5に乗って出来の良さに驚いた。日本車もついにここまで来たか!と思ったが、他社の車にも乗ってみた経験から『日本車もついにここまで来たか!』ではなく、マツダだけ頭一つどころじゃない高さで飛びぬけているようだ。

 CX-5 XDの過去記事はこちら。

www.nob13.net

 

 

 

 

今回乗るのはCX-8という一番大きいサイズのSUVで、今時珍しいNA2,500ccのガソリンモデル。289万4000円~という価格は、他社ミニバン勢からの代替機種になるべく、複雑な機能をなくして戦略的な価格設定にしたモデルではないか、と勝手に予想。

しかし、エンジンは違えど車は上位モデルと同じ。このサイズでキチンと作られた車が、税込み289万円から買えるなんて素晴らしいじゃないか!アウディで言えば最小のA1の価格と同等くらいだ。
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CX-5 25Sプロアクティブ
ボディサイズ:長さ4900×車幅1840×高さ1730mm
車両重量:1770kg
駆動方式:FF
エンジン:2488cc 直列4気筒 DOHC
トランスミッション:6速AT
最高出力:190馬力/6000回転
最大トルク:25.7kgf-m/4000回転
価格:325万6200円

 

今回乗るのは真ん中のグレード。普段使いには問題ないと思われるスペック。車重がそこまで重たいわけではないので、これだけ出力があれば、そこそこ走るのではないだろうか。トランスミッションもATなのが良い。
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デザインはとてもシンプルでキレイにまとまっている。ギラギラと飾らない、大多数の日本車勢のギラギラメッキ調、フロントグリルバトルに加わっていないのは素晴らしい。
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車内の操作パネルはシンプルでアウディっぽい。ファブリックシートも上質な感じがする。投げやりで作った感じが見受けられない。
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車内に乗り込みエンジンをかける。

エンジンはとても静かにかかる。車内の静粛性はすごく高い。アイドリング時にエンジン音が入ってこないのは勿論だが、外音もきっちり遮断されている。

 

今時のターボでもディーゼルでもハイブリッドでもない、原始的なNA2,500ccエンジンだが、走り出しは軽い。

アクセルを踏み込むと、スーッと重さを感じさせず走り出す。

 

目線が高いのはSUVの最大のメリットでもあり、視界が広いのは運転時の疲労軽減に役に立つ。例えば、車高の低いスーパーカーなどは信号の一番前で止まると、信号が見えず、車内から首を傾げて覗き込まなければならないこともある。そういう一つ一つの動作が疲労を蓄積させるのだ。

 

そういったことがないSUVで、このCX-8は大きく、そして走り出しも軽い。

サスペンションもフワフワしすぎることもなく、車内を快適に保つ。ブレーキのフィーリングも特に問題なし。

 

直線で強くアクセルを踏み込んでみた。

ワンテンポ遅れてキックダウンした後、高回転で唸り声とともに加速。

 

懐かしい加速感。

速くはないが、使い物にならないほど遅いわけではない。

思えば昔の車の加速はみんな、こんな感じだった。サイズと本体価格を考えれば充分合格点!

そもそも飛ばす車でもないが、これだけ加速すれば高速道路の合流時も充分だろう。

 

それに唸り声と言っても、車内の遮音性は相当高いようで、煩さを半分カットされた雄たけびが聞こえてくる感じだ。

 

総評

 

CX-8は、CX-5では小さいという、もう一回り大きいSUVを検討している人にも安心して勧められる。自分の場合、車内の使い勝手についてはほとんど触れていない。あくまで走りだ。

 

それには自分なりの理由がある。

 

いくらカップホルダーが300個付いていようと、後席モニターが80インチだろうと、ロクに走らない、止まらない車に用はない。

 

この車に関してはそこは問題ないし、本当に良くできていると思う。

 

動物を撫でる時も、愛情を込めて手で優しく撫でてやれば、気持ちよくいつまでも傍で寝ている。しかし、片手間に撫でていたり、足で床に寝ている猫を撫でていたりすればいつの間にかいなくなってしまうものだと思う。

 

この車はそういう、『愛情を込めて作られた』という想いが乗り手に伝わってくるのだ。
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