車は音が全てだ。スーパーカーなどはまさにそう。
やはりアドレナリン溢れるエグゾーストノートを吐き出しながら最終コーナーから全開加速してくるマシンには毎回惚れ惚れする。
スピーカー製エグゾースト反対。
結局、自分のような貧乏人がスーパーカーを購入しようとすると、リセールを気にして買わないと乗り換えられなくなってしまう。物の経済的価値の指標として『売った時の値段がその車の価値』と見ることは出来る。
新車で2000万円で買っても数年後に売ったら500万円だった。
それは乱暴な言い方をすれば『500万円の価値しかない物を2000万円で買った』とも言える。
そんな中、現行のアウディのR8とランボルギーニのウラカンは兄弟車であり、中身はどちらもR8だ。ウラカンのエンジンサウンドが聴こえると、いつも『R8の音がする』と思う。しかし、アウディのR8は値落ちが尋常ではない。
ランボルギーニのウラカンと外見だけ違う同じ車が、わずか数年落ちで1600万円~ほどから買えると考えるとお買い得だ。同じ年式のランボルギーニのウラカンは現時点で2300万円~する。
それでは実際、同じ価格で同じ経済的価値があったら、どちらを手に入れたいと思うだろうか?
非常に悩ましいが、俺はR8だ。どちらも好きだが、R8のこれ見よがしに速そうでない、どちらかと言うと可愛い顔が好きなのだ。ウラカンはカッコイイ。カッコいいスーパーカーは他にもいっぱいある。しかし、かわいいスーパーカーはあまりない。
ここは完全な好みだが、もう一つはこのR8のCMに痺れた事もある。
[Audi R8 V10] TVCM / The new Audi R8 V10 [アウディ ジャパン]
日本車のCMのように、ああだこうだと能書きたれるようなことは何もない。
音声はエグゾーストのみ。
この鬼気迫るエンジンサウンドに、ハートをがっちり掴まれた。
俺はこのV10エンジンサウンドとDCTの組み合わせが大好きだ。今まで何100回見ただろうか。RS3やTTRS等に搭載されるアウディの5気筒ターボエンジンも、素晴らしいサウンドとフィーリングだ。聞くところによるとRS系の5気筒エンジンは、R8V10エンジンの半分を使っているとか。
言われてみればRS系5気筒エンジンのロックなダミ声の延長線上に、R8V10のサウンドがあるように思う。
とんでもなく素晴らしい音だ。
これは例えリセールバリューが悪かろうと、無理して手を出したくなるほどの素晴らしい魅力がある。
本当に素晴らしいサウンドである。