のぶろぐ13。

毎日が夏休みの人生。

メルセデスベンツの国内売り上げ4年連続1位の裏側。

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ダイエット食は満足感がないから長続きしない。

 

メルセデスベンツジャパンは、2018年の新車販売台数が67,531台にのぼった。

これによりメルセデスベンツは日本国内で販売されている輸入車として4年連続で1位になったそうだが、、、、。

 

 

 

何事にも表の顔と裏の顔がある。

自分自身が営業の世界を経験しているので、この売り上げ1位はまず額面どおりには受け取れない。実際、このブログを読んでくれている人は自動車とその業界に関しての興味や知識がある人が多いと思うので詳細な説明は省くが、結局は少なくない割合での『自社買い』の結果だろう。
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ベンツとBMWは有名だが、例えばこの2社はグローバルでの販売台数でトップを取るために争っている。そして、各国のインポーター単位で販売台数を競わせて好成績を出した管理職が本社へ出社するそうだ。

この2社だけに限らないがこのような販売台数至上主義が、まず本社の意向として明確に存在する。

 

 

そして各ディーラーごと、台数ノルマ達成でメーカーからの報奨金が数千万円から億円単位で支払われるという。結局登録されないと台数にカウントされないので、台数が足らなければ自社登録(登録済未使用車の量産)、それと巨額の値引きが発生するという仕組み。

 

1台1台からキチンと利益を取って報奨金を逃すより、先に赤字をきってでも台数ノルマを達成したほうが後から大きな収益に繋がるという事だ。

 

肉を切らせて骨を絶つ的な感じ?

 

 

 

過去にも乗換えを検討している際、新車のAudi A7を本体価格から200万円引くから買わないか?と言われた事がある。こちらから頼んだわけでもないのに。

同様の話はあちこちで聞く。

当初はそれだけ値段を引いても、痛くも痒くも無いほどの利益率なのかな?と思っていたがそういう事でもないらしい。

以外と車両本体の仕入れ値は高いようだ。
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そんなわけで4年連続1位を取ったベンツは、次も5年連続1位を取らないわけにはいかないだろう。絶対に。

管理職の出世のために、命がけで報奨金という名のニンジンをぶら下げてディーラーを働かせるだろう。

 

一度このような売り方になってしまうと元の正常な売り方に戻すことは並大抵のことではない。そして確実に疲弊する。

数字のために必要なちょっとした悪さも絶対に出てくる。(もう出てきてるのかもしれないが)

 

俺は今までこのように売り上げを管理されていた側なので、どれほどの重責がディーラーにのしかかっているのだろうかと考えてしまう。

 

しかし、本社の意向には逆らえないので今年もまた戦いが続くのだろう。

 

 

 

そこだけ見るとあまりいいことではないが、我々にとってメリットもある。

ドイツ車は良い。良い車が多い。

そのような良い車を安い値段で買えることだ。(安いといっても高いが)

 

それなのでユーザーにもメリットがあるという点では、この売り方は当分なくならないのかもね。
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