現時点での最高のクルマの1台。
いよいよ関東も梅雨入りか、、、。
ただでさえ暑い日々が続くのは辛いのに、そこにさらにジメジメがプラスされる。また、濡らしたくない書類や道具を持ち運ぶにも雨降りは不便。ここから約二ヶ月は仕方が無いが、雨にも負けず張り切っていくしかあるまい。
目の前にあるのは新型の3シリーズであるBMW 330i Mスポーツである。
320iの高性能版だが、エンジンは共通。
320iは184馬力で、この330iは258馬力。
前から見た外観はぱっと見、ヘッドライトの意匠が変わったくらいしかわからないが、よーく見るとフロントバンパーの至る所にカメラやセンサーが。
聞けば3つのカメラを備えているそう。へぇぇ~、ぶつけたら大変だのう。
テールライトはボッテリしたデザインではなくなり、スリムなカッコいいデザインになった。
BMW 330i Mスポーツ
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4715×1825×1430mm
ホイールベース:2850mm
車重:1630kg
駆動方式:FR
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:8段AT
最高出力:258ps(190kW)/5000rpm
最大トルク:400Nm(40.8kgm)/1550-4400rpm
タイヤ
(前)225/40R19
(後)255/35R19
燃費:13.2km/リッター(WLTCモード)/15.7km/リッター(JC08モード)
価格:632万円
330iのMスポーツ版だが、個人的にBMWの『M』エンブレムの濫用にはがっかりする。
実際のMモデルにも、そうでないM風モデルにも全てMのエンブレムがそこかしこに付く。
どうせならトップグレードの称号にすればいいのに、みんなMマークがついている。
せっかくM3買ってエンブレムを自慢しても『そんなマークみんな付いてるじゃん』といわれてしまうじゃないか。
今時のデジタルメーター。8シリーズと良く似た(同じ?)メーター。
ナビも大きくて見やすい。
ハンドルはMスポーツだからか海外のAV男優を想起させるほどの極太ハンドル。
新型になってスイッチ類もスタイリッシュになった。
エンジンをかけて動かしてみてみよう。
車内は当然静かだが、静粛性はここ最近乗った車の中でもダントツ高い。
外音がほとんど入ってこないのがさすが。
極太ハンドルを握って動かすと車はスイスイと動き出す。
車内が静かなのに加えて、とても足回りがよく綺麗に路面からのショックを吸収する。
この前乗ったCLSよりも車内は静かで段差を乗り越えた時のショックも少ない。
やるな、BMW。
開けた道に来たのでスポーツモードに入れパドルで操作してみる。
気持ちよい加速感。
勿論258馬力なので驚くほど速いわけではない。だが、まさに『駆け抜ける喜び』を体現したような走りが出来る。くねった道も右へ、左へとクイックに動くしエンジン音も気持ちよい。(車内に入ってくるエンジン音はi8で聴いたエンジン音に似ているが…。この気持ちいいサウンドはエンジン産?スピーカー産?)
まぁどちらにせよ、とても気持ちいいサウンドと加速感、操作性でスポーツカーを運転している気持ちになる。
トランスミッションはトルコンATだと思うが、充分な変速スピードで『カツン、カツン』と変速時にショックを残しながら動く。
また、誤って狭い道へ入り込んでしまっても、車が来た道を自動でハンドル操作してバックしてくれるモードもある。これは実際に体験して感動。
ハンドルが自動で動いて来た道をバックするので、ドライバーがするのはブレーキ操作のみ。
すごい。
これから、都市部に住む人でも安心して?狭い道に入っていけると思う。
もう半分近く、将来の自動運転の世界に入っているような車だ。それでいて車内は静かだけど、スポーツモードにすれば走る楽しみもキチンと残されている。
プレミアムブランドの中でも先駆けてi3やi8を出してきたブランドだけあり、この辺の技術と走りのバランスは一日の長があるのだろう。
以前i8か何か乗ったときに『BMWの提案する未来の車は、そこまで悲観することも無いかも』って思ったけれど、本当にこの新型330iも素晴らしい出来で感激した。
今回の新型3シリーズ、これは自動車業界全体で見ても相当レベルが高いと思う。