世の中には場所によってはドレスコードがある。
周りにいる人の不快感を与えないため等、多少なりとも理解しているつもりではあるが、俺は今まで生きてきてほんの数年だけでもサラリーマンをやってきた。その中でおかしいな、と思うことがたくさんあった。
その一つが冒頭でも言った『見た目』についてである。
男は短髪、髪が耳にかからない、黒髪、スーツのみ採用可能な選考基準等。
学校の規則でも
『髪が茶色いから地毛の証明書を持って来い』
といわれて話題になった事もしばしばある。
これらのことにまず簡単に私見を述べさせてもらう。
虫唾が走る
その一言に尽きる。
ちなみにわからない人はいないと思うが、虫唾が走るというのは『吐き気がするほど不快でたまらない』という意味だ。
ホントに屑だと思っている。
昔、川崎でミュージシャンをやっていた頃は髪は金髪で腰の長さまであった。
そうなると、アルバイトでも働けるところは限られてしまう。
不安定な音楽の収入を補うためにバイトは必須であったが、働き口を探すことが多少大変な時期もあった。(あれから10年経った今はそんなことないのかもしれないが)
そんな時、ある飲食店で面接までいけた。
この容姿でも大丈夫だろうか?と電話越しにはOKをもらったが面接当日は少し心配。
だけど、面接で会ったらなんてことない、採用担当者が金髪なのだw
通常の会社で禁忌とされている『金髪、ヒゲ、ピアス』のフルコースだった。
見た目は派手な採用担当が当時話していた事は、まさに自分が思っていたことと同じだった。
『うちは見た目は一切気にしない。髪もヒゲもタトゥーも全部自由でOK。
ただし、約束もある。
うちを選んできてくれたお客さんの気持ちを絶対に裏切るな。
お客さんに迷惑をかけるな。
お客さんに対して感謝の気持ちを忘れるな。そして、仕事に本気で、精一杯取り組んで欲しい』
ホントにそう思う。
仕事に一生懸命取り組んで、お金を払ってくれるお客さんに感謝の気持ちを忘れないこと。それこそが俺が働く上で一番大切にしていることだ。
スーツを着て短髪なら、スカートの丈が長ければしっかりしている、という事なのかい?
スーツを着て営業中に昼寝やパチンコをしている人を星の数ほど見たことがあるが。
第一印象は見た目によって決まる。
これは間違いない。大切なことである。俺も、もっとも気をつけていることの一つだ。
ただし、そこで多くの企業や学校が終わってないかい?
学校は地毛の証明をさせてる暇があればもっとやるべきことがあるのでは?
スカートの丈を計るために毎朝玄関に立たされているアホ教員は、自分の行為が恥ずかしいと思わないのだろうか?
スーツを着ていて短髪だが約束の時間に平気で遅れてくる営業と、金髪でピアスしているが遅刻することなく来て、子どもの誕生日まで覚えててくれる営業とどっちがいいのさ。
これらに『絶対』はないから見た目をとにかく第一に置く人だって少なくないはず。
別にそれは間違いじゃないし悪いことではない。
みんな考えは違うし違って当然だ。
ただし、俺はそうは思わないからやっぱりサラリーマンに向いていないんだと思う。